7月23日、兵庫県朝来市和田山町竹田の円山川河川敷で「竹田松明(たいまつ)まつり」が行われました。
過去2年は新型コロナウイルス感染拡大のため、神事のみ行われていましたが、3年ぶりの復活です。
竹田松明まつりは、高さ6メートルに及ぶ2基の大松明に火を灯し、火事災難の無事を祈る火祭りです。
江戸中期の1762年と翌年に、竹田地区を大火災が襲い、再びこのような災難にあわないようにとの願いを込めて、地区の対岸の朝来山中腹にある愛宕神社に大松明を奉納したことがこの祭りのはじまりだそうです。
午後7時30分頃、再び会場を訪問。
対岸に設置されたテントでは神事が執り行われています。
午後7時50分頃、かがり火に着火されました。
同時刻、対岸の大松明が設置された会場でもかがり火に着火されました。
いよいよ本番です。
午後8時大松明に着火され、大松明が勢いよく燃え始めました。
燃える松明を見ていると、時間がゆっくりと流れ、癒やされる感じがします。
それぞれの時代の人々と同じ光景を共有しているかのように感じられます。
大松明全体が燃え上がり、いよいよクライマックスを迎えます。
対岸から見ると、川面に映る火の光がとても幻想的です。
クライマックスで空に舞い上がる焔を見上げると、背後にライトアップされた竹田城跡が加わり、より幻想的な光景を見ることができました。
地域の高齢化により祭りの担い手不足が深刻とのことですが、地域の方々の熱意で伝統行事が復活しました。
250年以上に渡り継承されてきた伝統行事に立ち会うことができ、とても貴重な体験をすることができました。
地域の方々に感謝です。