全国的に平年よりも桜の開花がかなり早い状況ですが、朝来市でも同様に早くも桜の見ごろを迎えました。
今日は、朝来市多々良木を訪れ、春の訪れたあさご芸術の森を散策したいと思います。
これまで、紅葉と野外アート、雪化粧と野外アートの共演を楽しんできましたが、今回はどのような姿を見ることができるのか楽しみです。
あさご芸術の森は、旧朝来町(現在の朝来市)が1990年に描いた「芸術の森構想」をベースとして、自然に溶け込むように彫刻が点在する野外彫刻公園と、美術館で構成される森全体がアートな公園です。
あさご芸術の森に行くには、姫路方面から来られる方は国道312号線の多々良木交差点で右折します。
交差点の一角で早速芸術作品がお出迎えです。
芸術の森の入り口から美術館までの道のりは約3kmとやや遠いですが、道中にはポケットパークが整備され、様々なアート作品が点在しているので、訪れる人の目を楽しませてくれます。
最初のポケットパークで出迎えてくれた作品は、「Seven Friends」です。
芸術の森に訪れる人を沿道で出迎えているように見えます。
金属的な配色と桜の色合いがお互いに引き立てているように感じます。
あさご芸術の森に向かう道路と並行して多々良木川が流れています。
川沿いの風景も華やかです。
あさご芸術の森美術館へは、こちらの作品を目印に右折します。
冬に訪れたときは石が重くなったように感じられましたが、今回は石が浮いたように感じられます。
冬のわびさびのある雰囲気とは対照的に、家族で花見に行く楽しそうな光景に見えます。
背景に桜があると作品に華やかさが感じられます。
午餐に集まった動物たちも何やら楽しそうですね。
あさご芸術の森美術館―淀井敏夫記念館―では、朝来市出身で文化勲章を受章した彫刻家・淀井敏夫氏の作品を、館内や広大な野外彫刻公園に展示しています。
淀井氏が野外彫刻を制作するにあたって重視されたのは、「自然」と「作品」とが一体となることで、あさご芸術の森ではその理念が表現されています。
あさご芸術の森美術館の背後には、高さ64.5メートルの多々良木ダムという石を積まれたロックフィルダムがあります。
雄大で芸術的なロックフィルダムと野外アートとの共演は、ここでしか味わうことのできない眺めです。
中央の作品は、淀井氏の「鴎」(カモメ)です。
自然豊かな森の中の公園には、遊歩道、遊具、ベンチ、東屋があり、のんびりと桜を楽しむことができます。
あさご芸術の森の中には、多々良木フォレストリゾートCoCoDeがあります。
CoCoDeは兵庫県初のドーム型宿泊施設で、ペット(犬)とお泊り出来る部屋も用意されています。
ロックフィルダムの堰堤から見下ろすと、桜で色づいた芸術の森全体が見通せます。
秋、冬とあさご芸術の森を訪れてきましたが、今回は、モノトーンで控えめな冬の風景から、桜で色づいた華やかな春の風景に変わり、野外アートの持つ魅力と桜の華やかさがお互いの魅力を引き立てあっているような印象を受けました。
あさご芸術の森は、自然とアートが融合されていることで、四季の移り変わりによって作品も違う雰囲気を醸し出します。
春だけではなく、いつ来ても楽しめるスポットです。
野外アートに触れてみませんか?
取材日2021年3月18日
取材日2023年10月22日