但馬各地で紅葉が進み秋を感じられる季節になりました。
今日は、秋本番を迎えた朝来市の多々良木で芸術と紅葉を満喫できるあさご芸術の森の様子をお届けします。
あさご芸術の森は、自然に溶け込むように彫刻が点在する野外彫刻公園と、屋内のあさご芸術の森美術館で構成される森全体がアートな公園です。
あさご芸術の森に行くには、姫路方面から来られる方は国道312号線の多々良木交差点で右折します。
交差点の一角で早速芸術作品がお出迎えです。
芸術の森の入り口から美術館までの道のりは約3kmとやや遠いですが、道中にはポケットパークが整備され、様々なアート作品が点在しているので、訪れる人の目を楽しませてくれます。
野外彫刻の多くは公募展で選ばれた優秀作品です。
年々受賞作品が公園内に設置されていくことで、あさご芸術の森が形成されていきました。
最初のポケットパークで出迎えてくれた作品は、「Seven Friends」です。
作品の周辺には、イチョウ並木が色づきはじめており、芸術作品とイチョウの並木の紅葉を楽しむことができます。
さらに進んでいくと、昨年訪問した時にはなかった新たな作品が登場していました。
2019年の第8回あさごアートコンペティションで大賞に選ばれた作品で、野を駆けるウサギをアルミニウムで表現した作品だそうです。
こちらの作品を目印に右折します。
自然豊かな森の中の公園には、遊歩道、遊具、ベンチ、東屋があり、のんびりと紅葉を楽しむことができます。
「あさご芸術の森美術館―淀井敏夫記念館―」では、朝来市出身で文化勲章を受章した彫刻家・淀井敏夫氏の作品を、館内や広大な野外彫刻公園に展示しています。
淀井氏が野外彫刻を制作するにあたって重視されたのは、「自然」と「作品」とが一体となることで、あさご芸術の森ではその理念が表現されています。
あさご芸術の森美術館の背後には、高さ64.5メートルの多々良木ダムという石を積まれたロックフィルダムがあります。
このダムの堰堤から見下ろすと、芸術の森と美術館の全体が見通せます。
あさご芸術の森の中には、多々良木フォレストリゾートCoCoDeがあります。
管理棟を通り抜けると、珍しい光景に出会います。
CoCoDeは兵庫県初のドーム型宿泊施設で、ペット(犬)とお泊り出来る部屋も用意されています。
フォレストリゾート=森の中で大勢の人が余暇を過ごす場所。
CoCoDe=ここで遊ぶ、ここで食べる、ここで感じる。
「自然環境、美術館、点在するアートモニュメント、ダムの風景、自然公園、子どもたちが遊べる川。個々がここで、ここでしか味わえない時間を過ごす場所」という思いを込めて名付けられたそうです。
また、CoCoDeでは電動自転車をレンタルすることができます。
ダム一周サイクリングや芸術の森の野外モニュメントめぐりなど、紅葉と芸術の秋をより満喫することができます。
詳しくはこちら⇒CoCoDeのホームページ
今年は例年以上の酷暑でしたが、昼と朝晩の気温差が大きくなり、但馬の紅葉も順調に進んでいます。
11月の中旬には紅葉がピークを迎えると思いますので、ぜひお出かけしていただきたいと思います。
また、あさご芸術の森は、自然と芸術が融合されていることで、四季の移り変わりによって作品も違う雰囲気を醸し出します。
秋だけではなく、いつ来ても楽しめるスポットです。
野外アートに触れてみませんか?
取材日2021年3月18日
2020たじまの紅葉情報
但馬全域