ヌートリア げっ歯目 ヌートリア科
この動物を目にされた方は意外と多いかもしれません。以前はカワウソに間違えられた事もしばしばあったようです。この動物はネズミの仲間(げっ歯目)に分類されるヌートリアです。大きさは胴体だけでも60センチにもなります。本来は日本に生息していなかった外来生物です。
外来生物法で「特定外来生物」に指定されています。原産地は南アメリカ大陸でして、戦前に毛皮目的で日本でも養殖されていました。それが現在では野生化しています。
豊岡でも川や水路などで姿を見ることがあります。水辺に生息しており、主に植物を食べています。畑の作物などを食べるため、農作物被害も出ています。
前歯(門歯)がよく目立ちます。げっ歯目の動物の特徴です。
これらの写真は円山川の河川敷で撮影しました。陸に上がって草を食べていました。一度野生化した外来生物を捕獲・根絶するのは大変な労力がかかり、また生態系への影響も心配されます。ヌートリアに罪はないのですが、捕獲しなければなりません。
写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣和也