木の枝に大きな白い卵塊を産みつけるモリアオガエルは有名で、産卵時期にはテレビや新聞などでもよく報道されますが、シュレーゲルアオガエルは一般にはあまり知られていません。しかし、近年は環境学習などで自然に触れる機会が増え、小学生でも知っている子どもたちが増えてきました。
アマガエルとは、少し大きく目の後ろに黒い模様がないことで、モリアオガエルとは少し小さく目の虹彩が黄色であることで区別できます。成体は里山の林縁の草や低木の葉の上で生活します。
産卵は山裾の水田や水たまりです。3月の下旬から鳴き声が聞こえ始め、4月に産卵します。ビオトープなどでカラカラカラと少し乾いた声で合唱しますが、鳴き声は聞こえても姿は簡単には見つかりません。鳴き声が聞こえる付近の水際の土の塊を壊してみると中に潜んでいました。産卵の直前のようです。
土の中の卵塊
畦の水際に産まれた卵塊
オタマジャクシはお腹の側が白っぽく腸の渦巻きが見えます。尾ひれには薄い模様があります。
5月の下旬から6月にかけて上陸しますが、水辺からすぐに姿を消してしまいます。山道の草の上で小さな子ガエルを見ることが多いので、すぐに山に登るのだと思います。