アカギツネ 食肉目 イヌ科
野生のキツネに出会ったことがあるでしょうか。夕方、山沿いの畑などを散歩していると、姿を見ることができるかもしれません。日本列島に生息しているキツネはアカギツネと呼ばれる種類です。ユーラシア大陸や北アメリカ大陸など北半球に広く生息しています。そのうち、日本列島の本州から南に生息するものは亜種ホンドギツネ、北海道に生息するものは亜種キタキツネと区別されることがあります。
森林環境と農地が入り混じっている所が好きなようでして、見るとすれば山沿いの農地が多いです。また、豊岡周辺などでは、円山川の河川敷でも時々姿を見ます。警戒心が強い動物でして、人間が近づくとすぐに逃げてしまいます。これらの写真を撮る時も、100メートルほど離れてじっとして撮りました。
時々、周辺の様子を伺いながら行動しています。肉食が中心でして、野ネズミや野ウサギ、カエル、昆虫などを食べます。また、カキなどの果実も食べます。ここは田んぼと湿地が多い場所でしたので、カエルでも探していたのかもしれません。
何か獲物をとらえたようです。咀嚼していました。お腹の部分をよく見ると、乳房が大きくなっているのがわかります。おそらく子育て中の母ギツネなのでしょう。ちょうど今、子育ての季節です。子が大きくなってくると、親子で行動するようになります。もし親子ギツネの姿をカメラに収めることができれば、またこの場で紹介しようと思います。
写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣和也