午後からは出石に移動し、町屋を再利用した旅籠西田屋さんで食事。昭和初期の建物を改修し、旅籠として一棟貸し最大10名まで宿泊できます。旅籠 西田屋さんは ホームページ ↓http://www.izushi-matiya.com/但馬國出石観光協会参事 加藤勉さんの案内で、大手門跡に建つ明治4年完成の辰鼓楼を見学しました。藩士の登城のときを知らせた時報台として、城をバックに出石のシンボルとして観光客が絶えません。
永楽館は明治34年建設された芝居小屋で、歌舞伎など大衆文化の中心施設として栄え、昭和期には映画館としても活用されましたが、昭和39年の閉館以後、放置されていました。場所移さずに残る劇場としては国内最古、明治期から残る芝居小屋としては、近畿では唯一のものとされていて、平成18年に復原工事が始まり、2年後に完成しました。芝居小屋としてのひととおりの機能を備え、毎年本格的な歌舞伎公演が行われているほか、落語や田舎芝居・コンサートまた同窓会会場としても活用されているとお聞きしました。
明治20年ごろ建設の旧出石郡役所、今は明治館として出石に関わる資料館として見学できるようになっています。出石が生んだ大投手大友工さんの遺物が展示されていて、我々昭和世代は懐かしい写真に野球小僧だった昔を思い出しました。
人気の町並み魚屋町の出石酒造さんの酒蔵、赤い土壁が続いています。季節の変化で、土壁の色も微妙に変わるといわれていて、この日は雨なので、壁も赤みがかって見えました。他にてっせん寺「本覚寺」、川崎尚之介縁の「願成寺」など出石の見どころを案内していただきました。出石といえば城近辺を歩き、蕎麦を食べることで代表されますが、見どころはたくさんあります。今年3月に発行された豊岡市歴史文化遺産活用活性化事業実行委員会「ぶらり出石の城下町」も町歩きの参考になります。