城崎温泉がいつもと違う空気に包まれる、四所神社の秋の例大祭「秋祭り」が今年も盛大に行われました!
昨年の記事の閲覧数が祭り前後にビックリするくらい伸びていたのと、知り合いに記事のことを認知されていたのとで、今年の投稿はやめておこうかと思いましたが動画も撮ったし載せておこうかと思い記事を書いています。笑
今年は10月14日の宵宮が土曜日、15日の本宮が日曜日ということで、ゆっくりと2日間満喫してきました!
祭りの大まかな内容は昨年の記事に書いたのでそちらを見てください。
昨年の記事はこちら↓
伝統の継承!地元民が熱狂する城崎だんじり祭り!(https://www.tajima.or.jp/furusato/letter/193826/)
14日の朝、太鼓の音と人の声で目が覚め、四所神社へのお参りついでに大だんじりを見に行きました。
ちょうど良い時間だったようで、中部の皆さんがずらりと並び下部運行のだんじりの到着を待つところでした。
今年初の大だんじり!漆塗りに金の金具がキレイ!
そういえば、意外と見れるタイミングが少ない、大だんじりの後ろに小だんじりが並んでいる姿。
城崎の秋祭りの歴史は古く、軽く調べるだけでも江戸時代には既にだんじりが存在していたような記述を見ることができました。
長い歴史の中で、古くなれば新調したりしながらも大切に受け継がれてきた大だんじりは、大正14年(1925)の北但大震災によりだんじりを置いていた小屋ごと焼失してしまいます。
その後、昭和8年(1933)に地元の有志の手によって復興を果たすのです。
今年、令和5年(2023)は、大だんじりが復興してちょうど90年にあたる年。
14日の宵宮で、中下部大だんじり・小だんじりによる特別な「宮入り」と記念式典が行われました。
90周年に合わせ、大だんじりはほぼ全面修復が行われ、とても美しい姿を見ることができます。
現役の関係者全員で記念写真の撮影!
14日にしか行われないセリ、温泉寺の前にある薬師橋でのセリです。観覧場所に困るセリNo.1(当社比)。
今年最初のセリにして、大だんじり側にちょっとしたハプニング(ひょっとしたら大事かも?)もあったようです…
ひと足早く、台は橋を渡って温泉寺側で待機します。
iPhoneのカメラズームなしでこの近さ!迫力あります。
台が持ち上がっているの分かりますかね?
台の底の部分を肩に乗せ、持ち上げています。
14日の王橋は、大だんじりが北側、台が南側から侵入してきます。15日とは逆の位置関係です。
14日は大だんじりが積極的に王橋に入って来ることはしないので、空が明るいうちに宵宮は終わっていきます。
大だんじりと台があわせているところ動画撮ってみました!
14日の終わり、上部の宿に戻っていく台と小だんじり。
15日の朝も、太鼓の音と人の声で目が覚めます。
朝の7時半から何を騒がしくやっとるんだ…と思いながら起き、大だんじりの運行表を眺めてたら友人に呼び出されました。笑
今年の本宮は、事ある毎にゲリラ豪雨に見舞われ、ずぶ濡れになっては太陽光で乾き、濡れては乾きを繰り返す1日となりました。
1回目の豪雨は宮入り。台が神社に入り→上部小だんじりが入り→中下部小だんじりが入ったところまでは良かったのですが、大だんじりが入る前の示威運動中に雨が降り、御幣がペショペショのボロボロに…
もちろん、見物しているこちらもずぶ濡れwww
大だんじりが神社に入ってきた時にはパタッと止み、無事に宮入りが完了しました。
台は一番最初に宮入りを済ませ、神社境内の階段を登って上段で待機します。
晴れてるときの小だんじりと雨で御幣がシナシナの大だんじり(後ろ姿)。
昨年は諸事情により見ることが叶わなかった、15日のみ行われるまんだら橋のセリ!観覧場所に困るセリNo.2(当社比)。
狭い路地で大だんじりがかんむりを振ります。
台、今年のベストショット
ここでもやって来るゲリラ豪雨!セリの直前に降って止んでを繰り返し、キレイに虹も出る始末!笑
セリ前に登場!桃島の大だんじり(昨年は感染症対策のため出ていません)セリを待つ観客を楽しませてくれます。
幕には、牡丹と唐獅子、竹と虎が描かれています。上部の台と似ていますが、全く別の山車です。
こちらは地蔵湯橋セリのラストの様子
地蔵湯橋のセリが終われば大だんじりは小だんじりとともに新地へ。
まだまだ雨は降ります。本日3回目の豪雨。でもセリの時にはちゃんと止む。どういうことなの?笑
こちら、セリ前の少し珍しい光景。大だんじりと小だんじりが川を挟んで横並びになっている場面。
本宮ということで、いつものようにお神輿さんと台、大だんじりの三つ巴に観客の期待が高まります。
今年もお神輿さんはフルスペックの飾りありVer.でシャラシャラと音を鳴らしながらのセリとなりました。
お神輿さんと台が同時に「揺さぶり」をかけるシーンもありました!
王橋のセリが終われば、四所神社の前で芸をして、台はそのまま上へ、大だんじりはUターンして下へ帰っていきます。
宿に帰ってきただんじりはこの後の「御幣納め」のために御幣が外され、太鼓が外され、だんじり小屋に仕舞われます。
御幣納めの少し前、本日4度目の雨。これは家に帰っていたので濡れずにすみました。
今年の御幣はたっぷりと雨を吸っており、振ればどっさり落ちる状態。
御幣を山のように欲する地元の子ども達には大歓喜の結果となりました。笑
大だんじり・小だんじり併せて6本の御幣を四所神社に返還し、万歳三唱で今年の祭りが終わりました。
今年も祭りが終わり、気分はもう年末。笑
「今年の祭りは良い祭りだった!」なんて、当事者ではない私が言うのはおこがましいので口が裂けても言えませんが、「今年も伝統は守られているなぁ…良かったなぁ…」と思います。
願わくば、来年もその先もずっと続いていきますように。