和田山町竹田の城下町を流れる円山川の河川敷で愛宕神社の火祭りが行われました。
かがり火の炎が揺れる午後7時半、大松明に火が点けられると夜空に火の粉を巻き上げながら火柱となっていきます。
この火祭りは江戸時代に竹田の町に大火災があり、2度と起こらないようにと朝来山にある愛宕神社に大松明を奉納したことが起源で
あると伝えられ、火事災難の無事を祈る神事が行われます。
炎が大きく燃え上がると、見物の私たちにもその熱気が迫ってきてすごい迫力です。
地元の人たちも沢山集まってきて橋の上から松明を見守っています。
火の勢いが小さくなりはじめた頃、対岸の河川敷では雅楽の奉納がはじまりました。
笛や太鼓に琴に笙の音が静かに響きわたり、厳かな空気が流れていきます。
竹田地区も高齢化が進み、奉納する大松明の数が減っているとのことですが、大切な伝統行事を何としても守り続けてほしいと思います。
この火祭りが行われる朝来橋のたもとに割烹料理の「永楽」さんがあります。
松明の点灯を待つ間にうなぎの蒲焼きとトビウオの刺身をいただきました。
松明に火が付く頃を店長が教えてくださり、お座敷を残したまま火祭り見物へ。
ゆっくり大松明を見た後は、また店に戻ってにぎり寿司を堪能しました。
こんな楽しみ方もローカルな祭りならではかもしれませんね。