神子畑選鉱場跡が期間限定でライトアップされるとの話を聞いて、早速現地に行ってきました。
神子畑選鉱場は、1919年に明延鉱山の選鉱施設として建設され、最盛期には規模・産出量ともに東洋一と謳われた選鉱施設です。
選鉱場は1987年に操業を終了し、建物が解体され、コンクリートの基礎部分が残っているだけですが、今でも存在感は健在で、異空間な雰囲気がとても魅力的です。
最近では2021年にUVERworldのミュージックビデオが撮影されるなど、若い世代にも注目されている観光スポットです。
寒気の影響で雨が心配されましたが無事に開催されました。
今回のライトアップイベントの注目ポイントは「デジタル掛け軸」です。
デジタル掛け軸は、「長谷川 章」氏が手掛ける新しいプロジェクションマッピングで、日本人の和の精神から発明したものだそうです。
午後5時過ぎ、選鉱場跡にデジタル掛け軸が投影されました。
最初は周囲がまだ明るく映像がはっきりと見えなかったのですが、次第に映像が浮かび上がっていました。
100万枚もの絵画がゆっくりと重なり合いながら変化し、二度と同じ映像は見られないそうです。
古代の神殿のように神秘的で、まるで異空間にいるような大迫力の産業遺構シックナー。
そこに投影されたデジタル掛け軸と相まって、幻想的な雰囲気が増幅されるようです。
ライトアップの前には、前衛書道家「岩坂 典子」氏による書道パフォーマンスがあったそうです。
その作品がシックナーと一体となって、ライトアップを演出していました。
今日は近畿地方で木枯らし1号が吹いたそうです。
ライトアップ会場でも夕方からかなりの冷え込みでした。
十分に防寒対策してお出かけされてはいかがでしょうか。
【ライトアップ期間】
令和5年11月11日(土)~17日(金)
各日17:00~21:00
神子畑散策
取材日2021年4月3日
取材日2022年12月3日