みなさん、こんにちは。
「たじま未来づくり講座」の現地講座に参加してきましたので、その様子をお届けします。
約1200年前に慈覚大師により発見されたと伝えられる、山陰の名湯「湯村温泉」。
近年、歴史的価値が見直された格天井板絵のある「薬師堂」や、源泉「荒湯」を利用した湯がき文化などについて、ガイドを受けながら散策してきました。
旅館「朝野家」の一室をお借りして、まずは講師のお話を聞きます。
湯村の街並みを検討する会から「薬師堂」の格天井のお話を、湯村温泉観光協会から湯村のまちづくりについてお話をうかがいました。
この後は、実際に現地を散策します。
湯村温泉を開発した慈覚大師の徳を称えて、875年に建てられたと伝えられる薬師堂。
現在の建物は江戸時代中期のものといわれています。
実は、この薬師堂の天井には・・・
「格天井(ごうてんじょう)」と言って、格子状に区切られて184枚の板絵がはめ込まれています。
「逸翁(いつおう)」という絵師により、麒麟や應龍、植物、人物などが描かれています。
実は、近年になって歴史的価値があるということが判明し、奈良大学により調査が進められてきました。
板絵を解析した結果、下書きなしに一気に描かれており、作者は相当画力がある秀逸な人物であったことがわかりました。
続いて、源泉の「荒湯」にやってきました。
98℃の熱湯が毎分470リットル湧出しています。
荒湯では、湯壺を使って卵や野菜、芋をゆでる事ができます。
定番の「荒湯たまご」を作ってみました。11~12分湯壺につけます。
玉子は近くの土産店で販売しています。
練乳を荒湯に約6時間つけておくと生キャラメルになるそうです。
今回あらかじめ仕込んでおいてもらい、特別に試食させてもらいました。
荒湯のそばを流れる春来川沿いには足湯があります。
ベンチに腰をかけて足をゆっくり浸しながら、川から沸き立つ湯けむりの風情を楽しめます。
頭皮マッサージをしながらシャンプーをしてくれる「温泉洗髪」。
温泉を使うので、毛穴の汚れが取れて頭皮も柔らかくなり、毛根の下の毛細血管の血流も良くなるそうです。
温泉街に隠れているハートの形をしたもの5つと、対象施設の名前入りハートを、カメラ等で撮影して湯村温泉観光協会へもっていくとプレゼントがもらえるそうですよ。詳しくは観光協会にお問い合わせください。
上の2枚の写真の中にもハートがあります。わかるかな?
湯村温泉は、温泉旅館はもちろんのこと、公衆浴場の「薬師湯」、露天風呂や室内温水プールもある「リフレッシュパークゆむら」、NHKドラマ夢千代日記に関連した「夢千代像」や「夢千代館」、酒造りの展示がある「杜氏館」など楽しめるスポットがたくさんあります。
みなさん、ぜひ湯村へお越しください。