ふるさと特派員さんから桜の開花情報が次々と届き、但馬にもようやく春が到来しました。
気温は低いですが、晴天に恵まれたので、桜とジオパークの共演を楽しみに香住を訪れました。
岡見公園は山陰海岸ジオパークの見どころの一つで、香住海岸は国の「名勝」に指定されています。
岡見公園は江戸時代、北前船の出航のため海の天気や波風を観察する「日和山(ひよりやま)」でした。
「岡から見る」がいつしか「岡見」という呼び名になったそうです。
また、日和山の役割も果たした迫力ある断崖絶壁の絶景もジオパークの楽しみの一つです。
岡見公園には古民家喫茶&レンタルスペース岡見さんがあり、絶景を眺めながら休憩することができます。
この建物は、1928年、料亭として建てられたそうです。
また、岡見公園は山陰海岸ジオパークトレイルのコース17に設定されています。
山陰海岸ジオパークトレイルの魅力は、奇岩、洞門、断崖絶壁の絶景など、多彩な海岸地形を楽しみながら歩けることだそうです。
山陰海岸ジオパークトレイルのコースはこちら←クリックしてください。
岡見公園は桜の名所でもあります。
先ほどの岡見さんから道なりに歩いて行くと、香美町立香住天文館付近から満開の桜が出迎えてくれます。
ここからは桜と香住漁港が一望できます。
香住天文館の周りも桜が満開です。
香住漁港から岡見公園を見ると、島の頂上付近に桜が咲き誇っているのが分かります。
ゆうなぎの丘は、「日本の夕陽百選」にも選ばれた絶景ポイントです。
岡見公園と比べると開花が遅れているようです。
ここからは、今子浦(いまごうら)海岸を一望することができます。
今子浦海岸も山陰海岸ジオパークの見どころの一つです。
岡見公園は、昔、市杵島(いつきしま)と呼ばれる島だったそうです。
矢田川の流れで運ばれた土砂によって徐々に陸が広がり、ついには島とひとつながりになったと伝えられています。
ゆうなぎの丘から岡見公園を見ると、そのことがよく分かります。
ゆうなぎの丘の近くに今子浦公園があります。
満開の桜と大型遊具があり、子どもと遊べるスポットです。
矢田川沿いも桜の名所ですが、満開まではもう少しかかりそうです。
矢田川の流れが運んだ土砂によって陸続きの半島をつくりあげたことに自然の力の大きさを感じさせられます。
ジオパークの楽しみ方とは、絶景を楽しむだけではなく、その地形の上に成り立つ自然や人々の暮らしも楽しむことだそうですが、このこともジオパークの楽しみ方の一つですね。
香住に向かう道中、気になって撮影した1枚です。
満開までもう少しです。
2022但馬桜だより
取材日2022年4月9日
取材日2022年3月12日、3月19日