山陰海岸ジオパークの「わが町浜坂編」の学習会がありました。
浜坂の郊外「田井の浜」は隠れたビュースポットで、日本列島創世記の痕跡を残した静かな入り江です。
三角形の海食崖や小島が点在し「田井の松島」の景観を呈しています。
学習講師は山陰海岸ジオパークの産み親とも云える谷本先生です。
学生時代からの云十年に亘る業績を解り易く話していただきました。
本日一番の楽しみは但馬を代表する古刹「楞厳寺」りょうごんじ、です。
1360年に創立され、但馬守護職山名氏が足利幕府の命により多くの荘園を寄進し
寺院の隆盛に尽くした禅寺です。
当時は末寺三十余寺と言われていますが現在は7寺です。
開山「南冥禅師」を祀る開山堂、堂内は電気照明無く薄暗い荘厳さです。
絹本著色の南冥禅師像は県指定重要文化財です。
楞厳寺には寺領として荘園を領有する事を認知した足利義満の御印御教書、また鎌倉時代と推定される高貴な方の書かれた和歌文面の上に経文が刷印されている「妙法蓮華経」八巻が所蔵されています。
いずれも県指定重文です、国宝級と云われていますが保存庫が整備された上での事。