みなさん、こんにちは。
「たじま未来づくり講座」の現地講座に参加してきましたので、その様子をお届けします。
「桜・清流の郷」と呼ばれる豊岡市日高町の清滝地区。
ここには「溶岩流」と呼ばれる珍しい奇石や滝、淵などが集中しています。
今回はその溶岩流スポットを散策しながら、地質遺産と地域の取組についてお話を聞いてきました。
ごく簡単に言うと、はるか昔に神鍋山から噴出した溶岩が川に沿って流れ、川の浸食により珍しい地形が形成されています。
特にこの清滝地区の約4.5kmの間には多くの滝と淵が集中していて、絶好の散策ルートになっています。
このパンフレットは地元の清滝地区コミュニティが作製されました。
清滝地区コミュニティセンターに集合し、散策に出かけます。
ガイドは、元ジオパーク専門員の三木さんと、清滝地区コミュニティの前会長の野口さんにお世話になりました。
時間の都合上、今回は丸印のところ(二段滝~せせらぎ淵)に絞って散策します。
滝が二段になっているので「二段滝」。
新緑や苔と相まって幻想的!ジブリ感が漂います。
これは3月に撮影した二段滝の写真です。
この時は水量が少なく、2段になっているのがよくわかりますね。
季節によって、色々な表情を見せてくれます。
今日は直前に激しい雨が降ったので、水量が多かったです。
下流に向かって川底に段々が続いています。
スポットごとにこのような案内看板が設置されていて、わかりやすく散策できます。
ガイドの話を熱心に聞かれる受講生のみなさん。
やはり解説を受けながら散策すると、面白さが倍増します。
上部が畳を敷き詰めたように平らな滝です。
棚田のように流れ落ちている滝です。名称が間違ってたらゴメンナサイ。
写真ではわかりにくいですが、大岩に水がたたきつけられていて、とてもダイナミックでした。
このように、川沿いの遊歩道を歩きながら散策します。
地元の方が整備され、定期的に草刈りをしていただいています。感謝。
普段は穏やかな流れで水も透きとおり「清流」という感じなのですが、今回は直前の雨で濁っていました。
普段は「せせらぎ」を感じさせるような穏やかな流れの淵らしいです。
水量が少ない時にまた見に来ましょう。
舗装路に出て、足元をよく見るとヤマビルがっ!!
5月上旬だったので「まだ大丈夫かな」と思ってたのですが、この日は小雨で湿気があったので出没したようです。
清滝小学校の付近に、一つの石柱に六つの地蔵尊が彫られた珍しいものがあります。
昔話で、雪で帰り道がわからなくなった村人を案内して連れて帰ってくれた老人があり、その老人は実はこの六体地蔵尊だったと言う話もあるそうです。
散策後は清滝地区コミュニティセンターに戻ってきました。
案内いただいた三木さんと野口さんから、神鍋の地形・地質の話を聞きました。また、パンフレットの作製や遊歩道の整備など、溶岩流を活かした地域の取組の話もお聞きしました。
清滝溶岩流と言えば、この他にも、八反の滝、十戸の滝が有名ですね。
他の特派員の過去記事もありますので、よければ参考にしてください。
神鍋高原・八反の滝へ行ってみた!
エメラルドグリーン鮮やか神鍋溶岩流・八反の滝
自然の力で作りだされた溶岩流。その成り立ちを知り、そして、このすばらしい「地域の宝」を守り、活用していくことが、人づくり・地域づくり・賑わいづくりにつながっていくのだなと感じました。
みなさん、ぜひ一度、清滝の溶岩流を見に来てくださいね。