北前船の寄港地と山陰海岸ジオパークを巡る ~新温泉町編~
「以命亭」は、森家・七釜屋屋敷を活用し、浜坂町の先人たちの資料や文化財を保存、紹介、そして浜坂の情報発信基地の役割を担っています。
“但馬力高め隊” ここから新温泉町の探訪スタートです!
家紋の入ったのれんを一歩進むと現代から過去へと空気が変わります。
是非この空気、空間を体感していただきたい。
番頭さんになったつもりで、真剣にそろばんをはじきます。
広いお屋敷、受け継がれた貴重な調度品から森家の当時の繁栄の様子が伺えます。
浜坂は、俳人 森藍尾、儒学者 森梅園、書家 宇野雪村、登山家 加藤文太郎など、多くの偉人を輩出しています。
「以命亭」は、時代を魁る生涯を送った先人の魂を未来へ伝える空間でした。
山陰海岸が世界ジオパークに認定された経緯、日本列島の地形の成り立ちなど、谷本先生にわかりやすく解説いただきました。
ジオパーク認定の背景に、我ら ”夢テーブル委員会” の先輩の働きがけがあったとは!!
山陰海岸の魅力を広めるきっかけをつくってくれた先輩に感謝です。
館内正面には、日本海をバックに大きなジオラマが!
日本列島をまたがるプレートや地形変動の仕組みなどを学べます。
岩石や化石についても大変興味深い解説でした。
海岸に流れ着いた石の”色”や”模様”をみれば元の場所、時代が判断できるんです!!
前田純孝(翠溪)は「東の啄木、西の翠溪」と並び称され、今も地元民の誇りとなって受け継がれています。
保管された歌集や原稿目当てに資料館に熱心に通うファンも多いとか。
八坂神社には北前船の安全を祈願した絵馬が残っています。
船頭や船員が一攫千金を狙い、命を掛けて航海に出る様子に思いを馳せます。
今でもたくさんの廻船問屋の屋敷が保存され、北前船 寄港地の名残が残ります。
東藤田邸は、現在ゲストハウスとして活用されています。
日本遺産認定を記念し、通りに名称が付けられました。
細い路地がすべて海向きに続き、海と生活が一体となった港町ならではの町並みでした。
為世永神社は、諸寄港を見下ろす高台に鎮座し、境内には全国の船主から寄進された玉垣が残っているそうです。
この日は生憎足元が悪く、神社への石段登りは断念。
登ったつもりで鳥居前でパチリ。
ここで第5回目の探訪終了です。
新温泉町!もっと時間を掛けて巡りたいと思える魅力ある町でした。