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カッコウの仲間

但馬の山には、カッコウ、ツツドリ、ホトトギス、ジュウイチの4種類のカッコウの仲間が暮らしています。どれも春になったら南から戻ってきて、但馬で繁殖する夏鳥です。子育てが終わって夏が過ぎると、また南へ移動してゆきます。
いま、森は鳥たちの子育ての季節をむかえ、にぎやかだった鳥の声も次第に聞こえなくなってゆくころです。そんななかで、カッコウの仲間は今も山で出会うことの多い鳥です。

これがカッコウです。体長はハトぐらいありますが、スリムな体をしています。枝の先にとまって「カッコウ」と鳴いていれば、間違いなくカッコウとわかります。

さて、この写真も上のカッコウと同じに見えます。カッコウ?
残念でした。これはツツドリです。カッコウとツツドリの見分けはたいへん難しく、鳴かないと、まずわかりません。
ツツドリは「ポンポンポン」と筒を叩くように鳴くのでツツドリと名前が付きました。同じに見えても「カッコウ」と鳴けばカッコウ、「ポンポンポン」と鳴けばツツドリです。

これはホトトギスです。この鳥もカッコウ・ツツドリと同じ模様をしているので紛らわしいです。しかし、他のカッコウ類に比べて明らかに体が小さいので、なれると姿だけで分かるようになります。おなかの黒いストライプ模様も、カッコウ・ツツドリに比べて間隔が大きいことも特徴です。
ホトトギスは民家の近くでも比較的よく見られるカッコウの仲間で、「特許許可局」と鳴くことで有名です。我が家のまわりでも、毎日「特許許可局」の声が聞こえます。「てっぺん・かけたか」という聞きなしもあります。
さて、最後に残った1羽がジュウイチです。私はまだジュウイチの写真を撮ったことがありません。珍しい鳥ではないのですが、声だけはよく聞くわりに、姿を見ることが難しい鳥です。
ジュウイチは深い山の中にいます。他のカッコウが灰色の体をしているのに対し、ジュウイチは赤茶色をしています。見れば識別しやすいですが、見ることができません。鳴き声は、名前の通りです。数字の11です。ジュウイチ・ジュウイチと繰り返し鳴きますが、だんだんリズムが早くなって最後には切羽詰った感じになります。
山歩きをする人は、これからもカッコウの仲間の声を山で耳にすることがきっとあります。姿は見えなくても、「カッコウ」「ポンポンポン」「特許許可局」「11」の4つの声を聞き分けて、彼らの姿を思い浮かべるのも楽しいですね。
写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

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