ダムまでの県道が災害復旧工事のため、長い間通行止めになっていましたが、ようやく工事も終わり、ダムまで行けるようになりました。もうご存じの方も多いでしょうが、改めて紹介したいと思います。
場所は朝来市山東町与布土。平成26年に竣工した、治水(洪水被害の軽減)と利水(灌漑用水・水道用水の安定供給)を目的とした多目的ダムです。重力式コンクリートダムで、堤高54.4m、堤頂長145m、総貯水量108万㎥です。
車で近づいていくとビックリ!山の中に巨大なループ橋が見えてきます。
ダムに続く道路のようですね。真下から見ると大迫力です。
ループ橋の下を通り過ぎると、「与布土ダム憩い広場」があります。駐車場、トイレ、公園等が整備されています。ここに車をとめて歩いてダムまでむかいます。
広場からダムの堤体が見えます。
道路を通らずに、ショートカットできる歩道の階段がありますが、今日は鍵がかかっていて入れませんでした。
少し遠回りになりますが、道路(ループ橋)を歩いてダムにむかいます。高い所を通るので、見晴らしがよく、空を歩いているようです。
ループ橋から眺めた景色。
憩い広場から20分、約1.2km歩くとダムに到着しました。ここにも駐車場がありますが、元気な方は憩い広場から歩いてこられるのをお薦めします。また、管理棟は人が常駐しておらず、ダムカードは養父土木事務所に行けばもらえるようです。
ダムの堤体です。高さ54.4m、長さ145m。間近で見ても大迫力です。
ダムの堤体の上は歩けます。下流側をのぞくと高低差がすごいです。ダムの取水口から取り込んだ水を、水道用水として浄水場へ送水し、また河川の水量確保のため河川へ放流している状態でした。
上流側のダム湖は「奥山四季彩湖」という名称です。この日は貯水量はそれほど多くありませんでした。ちなみに、ダム湖の周辺道路はまだ工事をされていて、通行止めでした。
堤体からの北側の眺めです。
ダムの見学を終え、憩い広場に戻ってきました。芝生広場や東屋、ベンチがあり、川にも降りれるようになっています。コロナが落ち着いたら、お弁当を持ってきてゆっくりするのもいいですね。
この周辺は山奥で民家もなく、自然がたっぷりです。色々な鳥の鳴き声が聞こえるし、川の水もきれいです。まさに自然に癒されるという感じです。そんな大自然の中に、ダムやループ橋という巨大建造物が存在する・・・。
ダムができたことにより、生物の生態系への影響もあったとは思いますが、今後長い年月を経て「融合」「共存」していってほしいと感じました。
ダムから約2km離れたところに「坂根公園」があります。水車が回っている親水公園で、広場もあります。子供を連れてきたら喜ぶかもしれませんね。
ダムから約4km離れたところに、よふど温泉があります。周辺の散策マップの看板もありましたので、時間がある方は温泉&散策もいいですね。