養父市の出合校区協議会が実施している「であいの里ひなまつり」を取材させていただきました。
会場は、協議会の事務所でもある旧出合小学校の校舎の中です。
こちらのひな人形は、通常のひな人形のように木ではなく「土」で作られている土人形です。
江戸時代末期、天保年間に作り始められたといわれており、当時は冬季の副業としてはじまったとのことです。出合校区内の葛畑地区の土をりようしていたことから「葛畑の土人形」と呼ばれ、ひな人形をはじめ、武者人形、玩具など多くの作品が作られました。
明治末期から昭和初期の最盛期には、葛畑の土人形が贈答品として流行し美方郡、養父郡一帯に販売していたそうです。
現在は職人さんがおられなくなり、製造はされていません。
一つ一つの土人形が手作りで作られているということがよくわかり
二つとして同じ表情の人形はありません。
土人形の裏側を特別に見せてもらいました。
空洞になっているんですね!!
ひな人形以外にも、えびすさんや、兵隊さん、武士などなどユニークな土人形をたくさんみることができます。
旧出合小学校の体育館には、所せましとひな人形が並べられています!
その数なんと1000体以上!これだけあつまると圧巻ですね!
地域で使われなくなったひな人形を協議会が集めて展示されているとのこと。
年々雛飾りの数は増えていっているそうです。
これだけたくさんのひな人形を飾るために、地域の方が一週間がかりで展示作業をされているとのこと。
大変で緻密な作業であることが想像できます。
ブランコにのった、空中ひな人形もみることができます。
壊れたり、なくなったりして、飾りとしてはそろっていないひな人形を何とか活用できないかと、協議会のメンバーで考えられたそうです。
おもしろい展示方法ですね!
ひなまつりの実施主体である出合校区協議会は、加工食品の生産・販売も行っており養父市内での販売をはじめ京阪神などにも商品を売り出されています。
『であいの里ひなまつり』は、例年コンサートや、加工品の販売・甘酒のふるまいなどなどもされるそうなのですが、今年は新型コロナウィルスの影響により、人形の展示のみとのことです。
伝統的な土人形のユニークな表情や、体育館に所狭しと並ぶ圧巻のひな人形を見に行きませんか?
展示期間:3月16日(月)~4月5日(日)まで
場所 :であいの里(出合校区協議会)兵庫県養父市出合249
※できるだけマスク着用でご来場のうえ、会場設置のアルコール消毒をご利用ください。
※発熱等で体調のすぐれない方の来場は、ご遠慮ください。
(関連外部リンク)
出合校区協議会ウェブサイト
であいの里ひなまつりについて(養父市ウェブサイト)
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