(公財)但馬ふるさとづくり協会は、たじまお仕事探検隊「豊岡かばんのお仕事を探ろう!」を開催しました。
今回は、生産量日本一を誇る但馬を代表する地場産業「豊岡鞄」の仕事について但馬の小学生(4~6年生)が学びました。
まず見学に訪れたのがトヨオカカバンアルチザンアベニュー(豊岡市中央町)です。
この施設は、“鞄”に特化した拠点施設で、生産地として「アルチザン(職人)」をコンセプトに大型空き店舗を改装、1Fに鞄ショップ、2Fに鞄のパーツを販売する専門店、そして3Fの鞄職人育成専門校で構成されています。(同施設ホームページより)
豊岡鞄の歴史や、鞄の生産体制、「豊岡鞄」のブランド化戦略などを分かりやすく教えていただきました。
様々な色や形、デザインの鞄が販売されているところを見学。牛革だけでなく「いろんな動物の革の種類があるんだな」との感想も聞かれました。
次に、鞄職人育成専門校である「アルチザンスクール」を見学しました。
現在、スクールに通う学生は11名です。
豊岡市以外からの学生がほとんどのようですが卒業後は、豊岡市内の鞄業者に就職される方も多いとのことです。
直接、アルチザンスクールの学生さんと交流して質問や、やり取りをしながら話を聞きました。
続いて宵田商店街(カバンストリート)を探索しました。
宵田商店街は、北但大震災の復興建築群が残る但馬でも一番古い商店街だそうです。
2004年から「カバンストリート」として地場産業の鞄を通じ商店街の活性化をしようと様々な取り組みが行われました。
カバンストリートにあるカバン修理のお店の紹介をしていただきました。鞄とは関係なさそうな呉服店などでも、鞄を取り扱っているとのことです。
カバンストリート駐車場脇にある鞄の自動販売機には、参加児童も興味津々で「売り上げはどうなんですか?」「1ついくらですか?」など質問が投げかけられていました。
続いて、豊岡鞄で唯一ランドセルを専門に制作・販売されている「株式会社 羽倉」さんを訪れました。
羽倉さんがつくる色とりどりのランドセル展示を見学した後は、工房の中を見学します。
羽倉さんのランドセルを作る工程を丁寧に説明していただきました。
丁寧に手作りされている現場を見学して、参加児童からは「ランドセルの革を縫い合わせるのが大変なことがわかった」「職人の方が気持ちを込めてつくっているのでいいなと思いました。」といった感想が聞かれました。
また、ランドセルカバーの一筆書きで描かれているデザインを、ペンでなぞることに挑戦しました。なかなか難しくて何度もやりなおししました!
最後に豊岡市役所へ移動して、「ミニチュアランドセルづくり」のワークショップを行いました。
教えてくれるのは、豊岡総合高校のインターアクト部の皆さんです。
インターアクト部では、東北や海外などとの交流のツールとして「ミニチュアランドセルづくり」のワークショップを行っているそうです。
インターアクト部の皆さんの熱心な指導もあり、参加者全員がミニチュアランドセルを完成することができました。
その後、豊岡鞄の端材(鞄づくりで出た余分な生地)を使ったストラップをつくります。好きな形や色の生地を選んで・・・
名前のイニシャルを刻印して、自分だけのストラップが完成しました!
参加児童の皆さんは、豊岡鞄にかかわる様々な事を経験して、豊岡鞄の魅力、ものづくりの楽しさを体験できたのではないかと思います。
このなかから将来のカバン職人が生まれるかも??と期待したいですね。
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