ハグロソウ

執筆 菅村定昌   掲載 2016年09月21日 22時18分   カテゴリ たじまのしぜん » しょくぶつ

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ハグロソウ キツネノマゴ科



 この写真は、標高10m以下のところで撮りました。
 ハグロソウは、もう少し山深い標高の高いところの植物だと思っていたのでちょっと驚きました。もっともすぐ隣に標高600mあたりで見たことがあるジャコウソウも生えていたのでそんなものなのかとも思いました。

 

 ハグロソウは、日本には仲間が少ないキツネノマゴ科の植物です。キツネノマゴ科は熱帯には多数の種が生育しますが、日本にはほんのわずかの種しか生育しません。キツネノマゴ科の植物は兵庫県には5種類、但馬には2種類しか生育しません。

 但馬にはキツネノマゴとハグロソウの2種類が生育します。


キツネノマゴ

 キツネノマゴは、道端などに普通に生えています。8月〜10月に小さな淡紅紫色の花をたくさんつけます。


ハグロソウ

 ハグロソウは、山裾などの少し湿った半日陰の場所に生えています。数は多くありませんが珍しいというほどでもありません。8月〜10月に2〜3cmの紅紫色の花を数個つけます。


左;キツネノマゴ、右;ハグロソウ 30mほど離れていたところに生えていた。

 ハグロソウの花は、唇状の2枚の花びらでできているように見えますが、萼が5つに分かれていることから分かるように本来は5数性でゆ合によって2枚になっています。



 ハグロソウと聞いてきっとこれは「お歯黒」だろうと思いました。調べてみると確かにそんな意見もあるようです。「歯黒草」ですね。しかし、それだけではなく「葉が黒い」という意見もあります。「葉黒草」です。
「歯黒草」は、花びらの内側にある赤褐色の模様を見立てた物なのでしょう。
 「葉黒草」は、字の通りで葉が黒っぽいことからの名前でしょう。


確かに比較すると黒っぽいが、この程度の植物はたくさんある。

 いずれにしても名前の由来として正しいのかどうかは不明です。

オオルリボシヤンマ

執筆 コウノトリ市民研究所   掲載 2016年09月13日 10時11分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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夏のトンボの代表格はヤンマの仲間で、オニヤンマやギンヤンマといったポピュラーな種は子供たちの人気の的です。虫好きの大人にも人気のヤンマが、今回紹介するオオルリボシヤンマです。

豊岡盆地では山際のため池で少数が生息しており、9月に入ってから古くから知られている産地で確認できました。7月、8月の盛夏の間、何度か通ってチェックしましたが、暑い時期には見つけることができませんでした。

このオオルリボシヤンマを、9月10日のコウノトリの郷公園のビオトープ池で確認しました。ここでは、おそらく初めての観察記録になると思います。


オニヤンマやギンヤンマのように、遠目からでも分かる色模様が目立たないため、うっかりすると見逃してしまいそうです。体長はギンヤンマと同じか、少し大きい程度。望遠レンズで引き寄せてみると、このトンボの美しさが分かります。胸の条紋は緑色で、腹部のストライプや斑点がルリ色。複眼もルリ色です。色は個体差があり、緑っぽいのや青っぽいのがいます。


池の上を行ったり来たりしながら、自分の縄張りを宣言しています。速いスピードで直線的に飛び、観察中はホバリングを見せることもなかったので、動体撮影はなかなか難しいものがありました。


このときは、おそらく3頭のオオルリボシヤンマがいたと思います。ときどき2頭、3頭が激しく空中で絡み合うシーンが見られました。縄張り争いか、メスを巡る攻防かは分かりませんでした。

9月に入ってから2ヶ所でオオルリボシヤンマを確認したことから、本種の豊岡盆地での出現時期が推測できそうです。また、コウノトリの郷公園という新たな産地が加わり、本種の勢力拡大の可能性にも今後注目したいと思います。

写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

オオシロカゲロウ

執筆 稲葉一明   掲載 2016年09月04日 14時13分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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オオシロカゲロウ  カゲロウ目 シロイロカゲロウ科Ephoron shigae (Takahashi)
大白蜉蝣
通勤帰宅途中、R312八鹿町下網場付近で、夏だというのに大きなボタン雪が降っているような錯覚に陥った。白い風花が舞っている。地面にも一面に落ちている。しかしすぐに見えなくなった。

走行中のため観察はできない。何か資材が道路に投げ出されたのかな、ブロイラーの羽が大量に散出したのかななどと思いながら、しばらく行くとまた、宿南あたりで同じ光景が。江原付近でも少し見られた。同じ車から時々漏れ落ちているのかなと思いながら進む。土居の踏切付近でようやくじっくりと観察することができ、「カゲロウの仲間である」と推測された。

カゲロウの大量発生のことはうっすらと知っていた。こういう機会は滅多にないであろうと思いながら、次の遭遇を期待しながら車を走らせる。しかし次がなかなか出てこない。



円山川発生のカゲロウであれば、旧豊岡市内の汽水域エリアではもう出ないのだろうと思い、帰宅モードを観察モードに切り替え思い切って引き返すこととした。おそらく土居の踏切付近については、マックスバリューの照明に集まっているのだろうと予想。
案の定、駐車場の照明機付近は一面カゲロウだらけであった。

調べてみるとこのカゲロウ、「オオシロカゲロウ」と言って、河川中下流域に生息し、幼虫時は川底の砂に潜って生活。9月の上旬の夕刻に一斉羽化する。短時間のうちに交尾し産卵、羽化後数時間で一生を終える。川に産み落とされた卵は川の中の石などに引っかかり、来春に孵化するとのこと。


カゲロウの命は短いといわれるが、それは我々が目にする羽化後の成虫での命が短いということなのであるが、特にこのオオシロカゲロウは短い。1〜2時間と記載されている資料が多い。



私が最初に八鹿で気づいたのが19時50分ごろ。その日の観察を終えたのが21時半ごろ。その時点では、飛ぶことはできないが地面で羽ばたいている個体は感覚的に50%程度か。まだ元気に飛んでいるものもいたが、羽化後数時間の命というのはオーバーな表現ではなかろう。


体色はほぼ白〜透明であるが、メスは胴体に黄色い卵塊を2つ持っており、やがて尾端が破れて徐々に出てくる。なので、しっぽが二本に分かれているように見れる時期がある。私にはこのことが観察当初は理解できなかった。黄色い卵塊がカゲロウの大きさと比べると非常に大きいので、卵塊であると思いつかなかったからである。








時間経過とともに黄色い卵塊が産み落とされて地面に散乱する数が増えていく。おなかが空っぽの胴の短い個体が増えてくる。それらはもう羽ばたかない。カゲロウ側の想定としては力尽きて落ちるのが川の水面で、母体は溺死するが卵塊は水中に落ちていくということらしいが、照明に誘引されたために駐車場の地面に散乱しているということのようだ。

一生の大部分である半年程度の幼虫期間を水底ですごし、最後の数時間に飛び立ち、交尾し、産卵する。オオシロカゲロウの大イベントである。




羽化は年一回でおおむね一週間くらいであるが、大部分が一晩に同調するらしい。
マックスバリュー駐車場は、円山川から250mほどの場所。照明に誘引されて集まった大量のオオシロカゲロウたちであるが、生涯の目標ともいえる一大イベントを果たしたものの、本来の目的である次世代を残すという点では、ほぼすべての卵塊は川へ到達しないだろうから大失敗である。
卵塊は黄色が美しい。今年の大イベントは9月2日で、1日の帰宅時は全く気が付かなかったし、翌3日も確認しに行ったが照明に飛翔している個体はわずかであった。

蜘蛛の巣に引っかかっている。

















生態的には、個体群により雌雄比がほぼ1:1のもの、メスが大部分のもの、すべてメスの個体群もあるようで、メスのみの単為生殖を行うよう進化している可能性があるようだ。
円山川の個体群はというと、今時点の私には何とも言えない。

しばしば大発生し、灯火に集まる習性で局所的に集中するため、オオシロカゲロウの集団のために視界不良で交通渋滞が起きたり、死体が雪のように積もり、卵塊に含まれる油成分のために車がスリップし事故が発生することがある。



大発生すると雪のように積もるらしい。

砂浜の穴の主、スナガニ

執筆 コウノトリ市民研究所   掲載 2016年08月30日 07時21分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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 砂浜で下を見ながら歩いていると、このような穴を見ることがあります。昼間、この穴の主を近くで見かける事はあまりないでしょう。遠くで人影が動いただけで、すぐに穴に入ってしまいます。


 夜になると近くで姿を見ることができます。懐中電灯を手に撮影しました。これがこの穴の主、スナガニです。甲らの大きさが3センチほどのカニです。


 スナガニ    十脚目 スナガニ科

 このカニは砂浜に巣穴を掘って住んでいます。巣穴の深さは数十センチから1メートル近くにもなります。夜になると活発に動き回るので、観察をするなら夜のほうがいいです。しかし、とても早く走るので、そっと近づかないとじっくり観察することができません。打ち上げられた動物の死体や、砂つぶに付いた小さな藻類などを食べています。




 危険を察知すると、素早く巣穴に入ります。スナガニは水質のきれいな海の、あまり人手の入っていない良好な砂浜に住んでいます。但馬の砂浜に、いつまでもスナガニが住めるよう、我々は気を付けなければなりません。

 写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣和也

コバノフユイチゴ 冬苺だけど夏に実がつきます

執筆 菅村定昌   掲載 2016年08月24日 21時08分   カテゴリ たじまのしぜん » しょくぶつ

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コバノフユイチゴ バラ科


一株に一個の果実。食べる側としてはたくさんついてほしい。

 但馬には、16種類ほどの木イチゴの仲間が生育します。
 黄色い実をつけるものが1種類、黒い実をつけるものが1種類、赤橙色の実をつけるものが1種類、白の実をつけるものが1種類、オレンジ色の実をつけるものが1種類で、後は赤い実をつけます。


この規模(写真に写っているのは全体の4分の1くらい)でも結構大きな群落になる。それでも果実はこれだけしかない。

 稀少な数種を除いてほぼ全ての実を食べることができました。
 一株に一個しか果実がつかず、それが離れてあるので集めるのには苦労しましたが、今回、コバノフユイチゴをたくさん食べることができました。 


一度に集められたのはこれくらい。もう一回集めることができた。

 私の感覚では、身近にたくさんある木イチゴと比べてみると、おいしくないクマイチゴとまずまずおいしいクサイチゴの中に入りました。

私のお好みランキング

クマイチゴ<ナワシロイチゴ=コバノフユイチゴ<クサイチゴといった感じです。

 コバノフユイチゴは、名前で分かるようにフユイチゴの仲間です。


フユイチゴ。たくさんの実がつく。

 フユイチゴやミヤマフユイチゴは海岸から低山に生育し、コバノフユイチゴは、ブナの生えるような標高の高いところに生育します。フユイチゴの仲間は、他の木イチゴと違って常緑です。フユイチゴの仲間の葉は、冬の間、雪の下で過ごします。コバノフユイチゴの場合は、多雪地帯の林床に生育しますから数mもの雪の下で過ごすことになります。雪を布団として過ごすためには背が高くなってはいけません。そのためかコバノフユイチゴは、地面を這うようにして広がる匍匐性の木イチゴです。


深く裂ける托葉。フユイチゴの托葉はすぐに落ちるが、コバノフユイチゴは残る。

 木イチゴの仲間は、先がとがったモミジのような形の葉を持つものが持つものが多いです。中には複葉になっているものもあります。その中で、コバノフユイチゴは、切れ込みがなく丸い形をしています。コバノフユイチゴは、常緑であり、切れ込みもないというなかなか個性的な木イチゴのようです。



 フユイチゴやミヤマフユイチゴは、9〜10月に花を咲かせて、11月〜1月に赤い実をつけます。コバノフユイチゴは、5〜7月に花を咲かせて、8〜9月に赤い実をつけます。


一株だけ花が咲いていた。他はみんな食べ頃なのにまだ咲いている。さすがに野生種はいろんな個体がいる。

 フユイチゴやミヤマフユイチゴの実は、雪に埋もれる前に動物たちに利用されてなくなります。きっと糞となって種子がばらまかれるのでしょう。コバノフユイチゴは深い雪の下に埋もれていますので、同じような時期に実をつけていたのでは動物たちが利用することができません。そのために8〜9月に実をつけるように適応したのだろうと思います。






ヤイロチョウ

執筆 コウノトリ市民研究所   掲載 2016年08月18日 10時20分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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但馬で観察される野鳥の中でも、最も派手やかで、最も出会うチャンスの少ない鳥の代表がヤイロチョウです。漢字で八色鳥と書くヤイロチョウ科の鳥。但馬では夏鳥として観察されますが、確実に繁殖しているという確証はまだ無いように思います。

スズメより一回り以上大きい鳥。正しく8色の羽根を持つということでなく、カラフルという意味での八色鳥の名があります。野鳥観察者の憧れの一種で、毎夏、生息地に通っては出会いのチャンスを待ち続けています。

姿を確認するのは非常にまれですが、特徴的な鳴き声は生息地に入ると聞くことができます。鳴き声の聞きなしは「ホホヘン・ホホヘン」と表記される図鑑が多いですが、実際に聞くと「ホーエン・ホーエン」と聞こえます。

最初の写真は、コウノトリ市民研究所の橋本主任研究員が林道上で撮影したものです。谷から上がってきて枝先に止まったところを見事にとらえました。


長く野鳥観察を続けてきた筆者ですが、毎年のように声は聞いていても、ヤイロチョウの姿を長い間見るチャンスがありませんでした。そして今年の夏、深いブナ帯の林床で幻のようにヤイロチョウと出会う一瞬が巡ってきました。

暗い森を走る林道のカーブを曲がった途端、路肩から飛び立って倒木の上に止まった鳥。コバルトブルーのワンポイントが一瞬目に入り、すぐにヤイロチョウだと認識しました。大慌てでレンズを向けて撮影モードに入ったときには、ヤイロチョウは逃げの態勢に入っていました。2回シャッターを切りましたが、まとな写真は残せませんでした。すぐに飛んで、少し離れたところから「ホーエン・ホーエン」と鳴き、そのまま気配が消えてしまいました。

ヤイロチョウの英名は Fairy pitta 。Pittaはヤイロチョウ属のことで、日本に生息するヤイロチョウはFairy、すなわち妖精の名をもらっています。深山にひっそりと暮らし、人の前に姿をめったに見せず、但馬における生態も未知の部分が多い美しきヤイロチョウは、まさに但馬の森の「妖精」にふさわしい鳥です。

写真:コウノトリ市民研究所 橋本敏男、高橋 信
文:コウノトリ市民研究所 高橋 信

キアミアシイグチ

執筆 稲葉一明   掲載 2016年08月06日 10時34分   カテゴリ たじまのしぜん » きのこ

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キアミアシイグチ   ハラタケ目 イグチ科 イグチ属
黄網足猪口  (Boletus ornatipes Peck)




夏から秋、広葉樹林に発生。傘の表面の色はくすんだオリーブ色から緑黄褐色で少しビロード状である。最大10センチ径ぐらいになるので大型のキノコと言って良いと思う。




イグチの仲間なのでヒダではなく細かい網目の管孔で、黄色からややくすんでくる。柄の色は美しいレモン色から黄色で、全面に隆起した網目模様があるのが特徴。網目は老熟につれて黒ずんでくる。



若いうちは全体がレモン色で美しい。柄の網目も美しい。森の中で出会うと嬉しくなる。
残念ながら苦みがあるので食べられない。



よく似たキノコにキアシヤマドリタケ(仮称)Boletus auripesがある。こちらはもっと大型でずんぐりしており、食用として優秀なヤマドリタケモドキの柄が黄色いやつという感じらしいが、私はまだ見たことがない。

海水浴で見られる魚

執筆 コウノトリ市民研究所   掲載 2016年07月31日 07時21分   カテゴリ たじまのしぜん

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 夏本番、海水浴シーズンです。海に行かれた方、これから予定されている方もあることでしょう。今回は海水浴で見られる魚のうち、代表的なものを挙げてみます。

メジナの稚魚    スズキ目 メジナ科

 メジナは別名「グレ」と呼ばれている魚です。稚魚は群れをつくり、浅瀬を泳いでいるのをよく見ます。

 この写真を撮った場所は膝よりも浅い波打ち際です。けっこう浅いところにいる事があります。私の経験では、海水浴では最も目にする機会が多い魚ではないかと思います。




 ヘビギンポ    スズキ目 ヘビギンポ科
 この魚は岩場に住んでいます。波打ち際にもいますので、見つけやすい魚です。黒い体に白のラインが目立ちます。


 左・キュウセン 右・ホンベラ   スズキ目ベラ科
 よく見られるベラの仲間です。砂地に住んでいて、浅瀬で見ることもよくあります。手や足で底の砂などを舞い上げると、エサを探しに寄ってくることがあります。

ここに挙げた種は、海水浴で見られるもののうち、ごく一部です。足がつく浅瀬にも多様な種の魚が生息しています。今年の夏は海水浴に行かれたら、水中メガネをつけて観察されてみてはいかがでしょう。

 写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣和也

ヤブカンゾウ

執筆 菅村定昌   掲載 2016年07月24日 22時31分   カテゴリ たじまのしぜん » しょくぶつ

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ヤブカンゾウ  Hemerocallis fulva L. var. kwanso Regel ススキノキ科



 「お、いい感じで咲いてるぞ」と思いながらもなかなか写真を撮る時間が取れずにいました。



 車から横目で見ると花の姿がすっきりとしているし、雄しべもたくさん見えました。これは、ノカンゾウかなと思っていました。でもじっくりと見てみると花びらの数は10枚以上あります。これは八重咲きです。一重はノカンゾウで、八重はヤブカンゾウです



この淡い緑でよく目立つ。堤防を歩くとすぐに見つかる。

 ヤブカンゾウは、人里近くの道端や堤防にたくさんあります。春先は、他の植物が少ないのでよく目立ちます。もっともこの時期は、ヤブカンゾウとノカンゾウの区別は付きませんが、但馬ではノカンゾウはまれですので、ヤブカンゾウと思って大きく間違いではないでしょう。この時期は、ヤブカンゾウは山菜として有名です。http://www.tajima.or.jp/modules/nature/details.php?bid=465 に記事があるので参照して下さい。



少し大きくなりすぎているが十分おいしい。

 春先には至るところに見られるヤブカンゾウですが、花はあまり見かけません。人里近くの道端や堤防に生えるので花が咲く前に刈り取られてしまうのです。



 私の村は選抜チームが堤防の草を刈ります。私が参加するときは、ヤブカンゾウだけを残して刈り進めようとしていますが、草刈り機でヤブカンゾウだけを刈り残すのはなかなか難しいものがあります。数年間、努力して残し、花が咲いたときはうれしかったです。


葉はこんな感じ。


このつぼみは湯がいたり炒めたりして食べるとおいしいらしい。乾燥したものは「金糸菜」として中華食材店でも売られている。たくさん花が咲くなら食べてみたいがそんな場所には出会えない。草刈りのタイミングを考えたいと思う。


 ヤブカンゾウは、一日花です。属名のHemerocallisは「一日の美しさ」という意味で一日花であることを表しています。但馬には、他にノカンゾウとユウスゲが自生します。ヘメロカリスという名前の園芸植物も同じ仲間です。

サシバ

執筆 コウノトリ市民研究所   掲載 2016年07月14日 18時01分   カテゴリ たじまのしぜん » どうぶつ

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谷沿いの立ち枯れの枝先に、サシバが止まっているのを久しぶりに観察しました。サシバはカラスよりひと回りほど大きいタカの仲間で、但馬には夏鳥として飛来し山中で繁殖します。谷地田が人の手によって管理されていた時代には、山の田んぼを餌場としているサシバも多く見られました。山の田んぼの多くが放棄された今では、すっかり珍しい鳥になってしまいました。


今回サシバがいた場所は、やはり谷地田のそばでした。木の上からしきりに地上を覗いながら、鋭い視線で餌動物を探します。すーっと音もなく急降下したかと思うと、すぐに獲物をくわえて同じ枝に戻ってきました。ご馳走は、どうやらモリアオガエルのようでした。


食べ終えると、「ピッ・クィー ピッ・クィー」という特徴的な鳴き声を上げながら、森の中へと飛び去って行きました。

写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

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