たじまのしぜんブログ

マガンの越冬

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たじまのしぜん
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コウノトリ市民研究所 2010-2-27 20:30
昨年の10月から11月にかけ、何組かのマガンのグループが西の越冬地への旅の途中、豊岡盆地に立ち寄りました。数の多少はありますが、毎年マガンの一時飛来は続いており、いつかは豊岡で越冬してくれることを願っていました。

豊岡盆地の冬季湛水が広まり、ここ4年ほどでコハクチョウの越冬が定着してきました。そんな中、2008年の冬には3羽のコハクチョウに混じって1羽のマガンの越冬が確認されました。豊岡でのマガン越冬は何十年ぶりかのことでした。


昨年の冬はマガンは観察できませんでしたが、2010年のこの冬は、1月にコハクチョウの群れに1羽が混じっているのが確認されました。


すぐにマガンは3羽となり、コハクチョウの群れといっしょに行動するようになりました。この3羽、写真の真ん中の腹に横しま模様が出ているのが成鳥で、両脇の2羽は幼鳥です。親子かもしれません。


下鉢山の田んぼでエサを食べているコハクチョウと3羽のマガンです。ときどきエサをめぐって小さな争いをしていますが、コハクチョウの群れはマガンを追い出すこともなく、一緒にエサ場で過ごしています。


2月も後半になると、緑が目立ちだした六方田んぼで一日過ごすことが多くなってきました。コハクチョウとマガンの群れにコウノトリが一緒にいる風景は、まさに豊岡ならではのものです。

1月に初めて観察した頃に比べると、2羽の幼鳥のくちばしの付け根の白も目立つようになり、腹の模様も少し出てきました。六方田んぼでしっかりエサが食べられて、順調に成鳥している様子がうかがえます。

冬の豊岡の田んぼに水が張られ、コハクチョウやマガンがそこで過ごしてる風景を、私たちコウノトリ市民研究所のメンバーは7年前の鳥取への視察研修で夢見ました。10年を待たずして、その願いが現実のものになりました。

コウノトリ育む農家の方々の地道な努力は、こうしてコウノトリ以外の渡り鳥たちにも受入れられたのです。今年ここで越冬したマガンはもうすぐ北の故郷に帰り、次の冬には新しい家族を連れてまたここに来てくれるよう願っています。

写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

オオイタドリ 2009年最大の心残り

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たじまのしぜん » しょくぶつ
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菅村定昌 2010-2-21 12:25
オオイタドリ タデ科

 オオイタドリは巨大です。山の中で巨大なイタドリに出会ってこれは大きいと思っていてもオオイタドリの大きさは桁違いです。

(後ろがイタドリ、前の巨大なのがオオイタドリ。道の反対側に生えていました。)



 このオオイタドリに出会ってしまいました。絶滅危惧種の写真を撮ろうといくつかのポイントを回っていたときのことです。林道を運転していて超巨大なイタドリが目に入りました。見た瞬間オオイタドリだろうと感じました。



 オオイタドリは図鑑によると中部地方以北に生育すると書かれています。日本海側に多いとも書かれています。別の文献には、福井県以東には分布すると書かれています。兵庫県ではかつて大屋町で一度採集された記録が残っています。自生なのか工事か何かで種子が運ばれてきたのか分かっていません。


(オオイタドリの特徴は、葉の付け根がハート型に食い込むことです。イタドリはほぼまっすぐです)

 実はオオイタドリは1970年代くらいから本来生育しない西日本の各地で発見されています。道路工事などでできた法面(のりめん)が崩れないように吹きつけられた種子の中に間違ってオオイタドリの種子が混じっていたらしいのです。吹きつけを受けた法面からはオオイタドリ以外にも自生するはずのない植物が多数出てきています。


(オオイタドリの葉は、裏が白くなります。イタドリは緑です)

 従来、自生は福井県までとされていましたが、京都府レッドデータブックには、京都のオオイタドリは吹きつけ種子由来の移入のオオイタドリとは別に自生のオオイタドリがあると書かれています。生育地の状況を観察しての判断だと思います。

 京都府といえばお隣です。しかも自生するとされる場所は丹後のようです。但馬にあっても不思議ではありません。今回の発見地は竹野町です。近いとは思いませんか? しかし場所は道端です。吹きつけを受けた場所ではありませんが近くにはそんな処理をかつて受けたんだろうなと思われる斜面はあります。これは周辺を調べるしかないと思いました。・・・・ところが急にいろいろ出てきて調べることができなかったのです。これが2009年の最大のやり残しです。今年こそ調べようと思っています。

 西日本で見られるオオイタドリは、国内移入種と呼ばれるものです。国内移入種も国外からの移入種と同様に大きな問題を抱えています。

 そんな移入種問題を考える市民フォーラムを企画しました。

市民フォーラム「外来種が増えて何か困るの?」

と き  2010年2月28日(日)13:00〜16:30
ところ  豊岡市民会館 大会議室(4階)

 「外来種が増えて大変だ」という話をよく聞きます。でも、花壇の花の多くは、外国生まれの花たちです。
 道ばたには、セイヨウタンポポ、オオイヌノフグリ・・・と外来種が普通に生えています。
 身の回りにあふれる外来種を見ていると「外来種が増えて何か困ることがあるの?」と素朴に思います。
 こんな疑問に答えるところから始めて、具体的な対処策までを教えていただく会を企画しました。どうぞ気軽にお越し下さい。

<プログラム>
13:00 開会あいさつ
13:10〜14:20 基調講演
細谷和海氏(近畿大学農学部 環境管理学科 水圏生態学研究室 教授)
「ブラックバスはなぜ悪いのか」

  今、円山川では、緊急治水対策と並行して自然再生事業が行われています。自然再生では湿地をたくさん作って魚の再生産も狙っています。外来魚の影響はないのでしょうか?魚たちの生態系を健全に保つにはどうすればよいのでしょうか?

14:30〜16:10 報告
報告1 稲葉一明氏(兵庫県森林動物研究センター 専門員)
「今、円山川のアライグマ、ヌートリアは、・・・・」

 ヌートリアは蔓延、アライグマも見られるようになって来ました。円山川水系の現状と今後の懸念について話していただきます。
     
報告2 佐竹節夫氏(NPOコウノトリ湿地ネット 副代表)
「ハチゴロウの戸島湿地、外来種と闘う!!」
(仮題)
  外来種の見本市?戦いの最前線、ハチゴロウの戸島湿地の日々は、・・・
     
報告3 国土交通省豊岡河川国道事務所より
「円山川の外来種、アレチウリを中心に」

 
浅見佳世氏(株式会社里と水辺研究所、兵庫県立大学 客員准教授)
「猪名川の外来種対策の実際(植物を中心に)」

  猪名川ではすでに市民による外来種駆除が始まっています。その活動を中心に円山川の植物の特徴も併せて話していただきます。

※先着70名様に外来種関連の小冊子を4種類、無償配布します!

ヤマブシタケ

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たじまのしぜん » きのこ
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稲葉一明 2010-2-14 11:50
ヤマブシタケ (ヒダナシタケ目サンゴハリタケ科サンゴハリタケ属)
Hericium erinaceus (Bull.) Persoon
(山伏茸)



 外見に特徴があるキノコである。傘を作らずに、ヒダでもアミ目でもなく針を垂らしたような形になっている。若いときは真っ白で徐々に肌色になる。傘からヒダではなく針を垂らすキノコはいろいろあるが、傘を作らないでいきなり針を垂らしていることころがこの仲間の特徴である。
 ヤマブシタケという名前の由来であるが、山伏が蓑を背負った形に似ているから、、、、と思っていたが、山伏が着る衣の胸飾りに似ているからというのが正しいようだ。山伏が胸につけているあのボンボンさんのことだ。
 秋、広葉樹の枯れ木に発生する。固めのスポンジ状で、握ると水が滴り落ちた。多少苦いものもあるようだが、私の食べたものは温和な味、特においしいということもないが普通に食することが出来た。
 このキノコは漢方薬で使われており、「D-トレイトール」などの抗酸化物質を沢山含んでおり、薬効優秀であるらしい。少し怪しい健康食品?として、乾燥粉末や錠剤など販売されている。「血液中の脂質量を調整し、血中糖分量を削減する効果の可能性がある」とか、「βグルカン含有量が高いことで知られている」とか、「SOD数値が高く全食品の中でもトップクラスである」とか、ヤマブシタケに含まれる成分の「ヘリセノン」は、「認知症の特効薬として近年注目されている」とか、「免疫力を調整するきのこ」とか、なにやらよく分からないが、さまざまな効果があるようなことが書いてある。しかし医薬品ではないので具体的な効用を書いては違反になるのだろうし、わざわざ「規定により具体的には書けないので良しなにご賢察願いたい」とまで親切に説明してあったりする。
 ある健康食品サイトによると「ヤマブシタケは日本や中国の深山幽谷で、稀に発見されるキノコ」だそうだ。確かにあまり見かけないキノコではあると思う。ただし、僕はコウノトリの郷公園の山でも見たので、深山幽谷にしか発生しないことはないであろう。ちなみにこのキノコは栽培可能で、豊岡市内でも栽培されていたことがある。

 その姿、名前、さまざまな薬効が期待できる成分、、、、心と健康の不安な現代において、野生キノコと縁のない方々には健康食品として粉末や錠剤を購入する人もいるんでしょうね。
 山伏茸 (山伏のようなキノコ)

 写真:平成20年11月3日 豊岡市 コウノトリの郷公園内の山中

雪の中の蝶

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たじまのしぜん » どうぶつ
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上田尚志 2010-2-7 11:12

12月の末、庭の植え込みのツバキの葉でウラギンシジミという蝶を見つけました。新年の雪を乗り切り、2月の寒波の後もまだ健在です。ウラギンシジミは成虫で越冬する蝶で、このまま春を迎えます。早春から姿を現すキタテハ、キチョウなども同様に成虫越冬します。蝶以外では、秋に家の中に入ってくるカメムシをはじめとして、スズメバチ、テントウムシやオサムシなど、成虫で越冬する昆虫はたくさんいます。トンボでも、数は少ないですが、オツネントンボが成虫越冬します。




12月に見つけたときは、同じ庭にキチョウもいたのですが、こちらは1月の寒波の後、姿を消してしまいました。強い風に、吹き飛ばされたのかもしれません。

ウラギンシジミは翅の裏は銀色をしていますが、雄の翅の表側はオレンジ色、雌は水色がかった白。幼虫はフジやクズなどのマメ科植物を食べます。
キチョウも、幼虫はハギ、ネムノキなどのマメ科植物を食べます。河川敷などの草原に多いモンキチョウに比べて、少し小さく黒い斑紋の形も異なります。

低空飛行の達人ハイイロチュウヒ

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たじまのしぜん
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コウノトリ市民研究所 2010-1-30 20:00

先日、NHK日曜夜の番組「ダーウィンが来た」でチュウヒの話をしていました。見た人も多いでしょう。豊岡盆地にも冬鳥としてチュウヒはまれにやってきますが、観察する機会はほとんどありません。

同じ仲間のハイイロチュウヒは、毎年ここにやってきて冬を過ごします。飛来数は多くありませんが、今年の冬は例年になく観察数が多いようです。

チュウヒとハイイロチュウヒの行動パターンはよく似ています。河川敷のヨシ原や田んぼの上を低空でゆっくり飛び回ります。ハイイロチュウヒは、この写真のとおり、腰に明らかな白い帯がでます。これが一番の識別ポイントになります。


ハイイロチュウヒの飛び方の秘密はV字に開く翼。これで低空でも失速しないで飛び続けられます。不規則にフワフワと飛び続け、獲物を見つけるとそのままドスンと地上に落ちるようにして獲物を捕まえます。


田んぼでスズメを食べているハイイロチュウヒです。顔つきや頭の構造は、フクロウに似ています。昼と夜と行動時間が違うことを除けば、同じような餌の採り方をすることから、体の構造が似てきたのでしょう。


さて、ハイイロチュウヒの話をしてきましたが、名前の由来の灰色はどうなっているの?

先の3枚の写真はメスです。腰の白い帯を除けば、遠目にはトビと間違えそうなほど地味な茶色です。この写真も、最初はメスだとばかり思っていましたが、よくよく見ると、尾羽の上面が灰色であることに気づきました。これはオスの幼鳥です。


さて、いよいよ真打登場。ハイイロチュウヒの成鳥オスです。
どうです、これで名前の由来がわかったでしょう。まさに灰色です。

ハイイロチュウヒの成鳥オスは、野鳥観察をする人の憧れのひとつ。メスや幼鳥は観察できても、成鳥オスはめったに見ることができません。飛来数が極端に少ないのが一つと、広い行動範囲を常に低空飛行で移動し、休むときは地上のブッシュの中で行うため、なかなか人目につかないのも理由です。このときは運がよかったですが、同じ場所で一日中待っていても出会える保証はありません。

全身灰色の体にキラリと光る黄金のタカの目。英語でチュウヒのことをハリアーといいます。日本の車にこの名前が使われているのも、精悍なこのタカのイメージから来ているのでしょう。ちょっとしたエピソードとして紹介しておきます。

写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

ミゾコウジュ 雪捨て場の植物

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たじまのしぜん » しょくぶつ
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菅村定昌 2010-1-25 9:20
ミゾコウジュ シソ科 

 ミゾコウジュは、但馬では、今のところ円山川でしか知られていません。それも旧豊岡市内の一部に限られています。
 しかし図鑑などによるとミゾコウジュは田の縁や河川敷や道端・・・など,湿り気のある日当たりのよい所に生えるそうですから探せば各地にあると思います。



 ミゾコウジュは、園芸植物のサルビアの仲間です。サルビアの仲間は、但馬にはミゾコウジュの他には、タジマタムラソウ、ナツノタムラソウ、キバナアキギリが生育しています。この仲間の多くは秋に花を咲かせますが、ミゾコウジュとタジマタムラソウは春に花を咲かせます。ミゾコウジュの花期は5月〜6月です。ミゾコウジュはよい香りがします。



 ミゾコウジュは越年草です。秋に芽生えて、春に花を咲かせて、夏には枯れてしまいます。秋に地面が裸地状態になっていないと発芽しないようです。ですからミゾコウジュは、同じ場所に生育し続けることがなかなかできません。たくさんの株があったなと思っていても、翌年にはなかったりします。だいたい数年すると姿を消します。
 ミゾコウジュはちょっとした破壊があって、地面がむき出しになったりすると出てきて、数年たつと他の植物との競争に敗れて姿を消してしまう植物のようです。


(中央がミゾコウジュ群生地。上側も裸地になったが、翌年、ここからはミゾコウジュは出てこなかった。)

 こんな植物ですから、円山川の河川敷に気まぐれのように数少なく点々と生えている植物でした。
 ある年、高水敷で工事があり結構大きな裸地ができました。そこに生えていた植物たちは大丈夫かなと見ていましたらそこに大量にミゾコウジュが発生しました。ミゾコウジュは、とりあえず国の準絶滅危惧種ですから国土交通省に「次に工事を行うときには知らせてほしい」とお願いしました。以後、その場所はそのままに放置され、予想通り4年ほどでミゾコウジュはほぼ姿を消しました。


(中央の赤っぽいところがミゾコウジュ群落)

 ミゾコウジュが毎年大量に出てくる場所があります。そこはミゾコウジュの生育に最適のようです。そこは適度に攪乱されているようで、ミゾコウジュの純群落ができています。その場所は、雪を捨てるための場所です。豊岡市内で処理に困った雪をダンプカーに乗せてきて捨てる場所です。大きな車が出入りしますから、地面はかき回されます。その破壊の程度がミゾコウジュに適しているのでしょう。



 この場所は、もともとヤナギ林とオギ原でした。そのヤナギ林の下やオギ原の中には、兵庫県では円山川にしか生育しないオオマルバノホロシという希少種が生育していました。それが工事によって完全に失われました。工事後に放置しておけば、やがてヤナギ林とオギ原が復活してきます。その時にはオオマルバノホロシも戻ってくるだろうと考えていました。ところがそこは豊岡市の雪捨て場になる予定で、常に裸地のままで、ヤナギもオギも戻ってこないと知らされました。困ったことになったなと思っていたら、幸いなことにミゾコウジュには適した環境となりました。



 1月25日現在、2010年は、2度雪が降りました。でもこの場所に雪が捨てられるような大雪ではありませんでした。今年は破壊が起きなかったので、すでに裸地を大きく占めているオギ原は確実に広がっていくことでしょう。来年も再来年もこんな降雪状況ならミゾコウジュはやがて姿を消すことになります。温暖化は円山川のミゾコウジュにも影響を与えているようです。

豊作のブナ

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たじまのしぜん » しょくぶつ
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稲葉一明 2010-1-16 10:30
昨年(平成21年)4月にブナの開花について報告したが、昨秋は予想通りブナが大豊作であった。来日山頂付近のブナ林。9月21日である。






小さなイガの中に2〜3粒ほどの実が入っている。






シバグリやシイの実を小さくしたような感じで、渋みはなく殻を割ってそのまま食べることも出来る。













豊作の年は大量に実が付くので、クマなどの大型獣にとっても貴重な栄養源になるようだ。






ブナというとかなり標高が高いところにあるので、簡単には見られないように思われるかもしれないが、林道整備で今では車で簡単に見ることが出来る。




 兵庫県の調査でも昨秋はブナ、ミズナラ、コナラが大豊作という結果が出ている。
http://www.wmi-hyogo.jp/tyuui/tyuui09_2.pdf

 確かにコナラなどのドングリ類も豊作で、山を歩くとドングリがざくざく状態のところが沢山あった。10月に有害捕獲されたシカの胃の中を見る機会に恵まれたが、ドングリが沢山入っていた。写真は10月11日、豊岡市内の里山。





 液果類も豊作だったように思う。






これはヤマホウシ、大粒でおいしかったです。






 これは10月12日、別の場所のヤマナシ。私が見た数本なのでサンプル数は少ないですが、みんな良く実が付いていました。

やはり昨秋はクマの出没が少なかったですね。

2010年冬コハクチョウ事情

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たじまのしぜん
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コウノトリ市民研究所 2010-1-12 20:00


昨年末、12月初旬に六方田んぼへコハクチョウ6羽がやってきました。(上の写真) その後、いくつかのグループが出たり入ったりしながら、現時点で14羽のコハクチョウを確認しています。



水を張った田んぼで、クログワイの根などを頭を水の中につっこんで食べ続けています。おなかが一杯になるとあぜに座って休みます。



コウノトリのペアがやってきました。コハクチョウは植物をエサにしますが、コウノトリのエサは水生動物なので、エサをめぐる争いは起こりません。



田んぼが雪でおおわれると、雪の無い場所に移動してエサを探します。二番穂(にばんほ)と呼ばれる、稲刈りの後に生えてくるイネの穂が大好物です。



コハクチョウが飛ぶ姿は美しいものです。首をまっすぐ伸ばし、はばたくたびにクックックッと音を立てながら頭の上を飛んでゆきます。日中は田んぼで一日中エサを食べていますが、夕方になるとねぐらに戻ってゆきます。夜間、キツネなどの動物に襲われないよう、コハクチョウは水の中で眠ります。水を張った田んぼの真ん中や、円山川の浅瀬などがコハクチョウのねぐらです。

寒波が長く続き雪が深くなると、北陸地方などで冬を過ごしているコハクチョウのグループは、エサを求めて雪の少ない地方へ移動してきます。これからの雪の一番多い季節、豊岡盆地のコハクチョウの数も増えてゆく可能性があります。

写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

ナメコ

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稲葉一明 2009-12-31 12:20
ナメコ (ハラタケ目モエギタケ科スギタケ属)
Pholiota nameko (T.Ito)S.Ito et Imail in Imai
(滑子)




 西日本の深山キノコの王様はナメコと言われている。私は豊岡周辺の低山を中心にキノコを見ているので、大量にナメコを採ったことがない。村岡や小代の人から大量のナメコを採った話を聞いてはうらやましく思っていた。
 この秋、氷ノ山山系へナメコ採取に連れて行ってもらう機会に恵まれた。11月下旬である。時期的にもう遅いかもと言われていたが、まだ残っていた。ブナ林のブナやミズナラなどの倒木朽木、発生の仕方が豪快である。倒れていない朽木では、手が届かないので口惜しい。倒木なら採取しやすく嬉しい。
 倒木の場合、ナメコのヌメリのため、木の葉の破片や腐葉土などのごみが付きやすい。だから、ごみの付いていないものだけ選んで、付け根を鋏で切って、直接袋で受ける。ごみの付いているやつは絶対に入れない。そうすれば、家で食べるときに掃除をしなくて速やかに食することができるのだ。これも大量に発生しているから出来るのであって、贅沢なことである。簡単にレジ袋半分ほど採取できた。


 野性のナメコのおいしさは、発生途中の小さな栽培品と比べ物にならない。ボリュームもあり、ヌメリ食感、歯ごたえ、味、香り、すべてにおいて数段勝っている。食菌としての優秀さについては多くを記載する必要はなかろう。

写真:平成21年11月29日 香美町村岡区

トキホコリ 兵庫県で1カ所だけ・・・

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たじまのしぜん » しょくぶつ
執筆 : 
菅村定昌 2009-12-27 17:55
トキホコリ イラクサ科



 この植物が兵庫県で初めて採集されたのは、おそらく1955年の7月のことです。発見者である上坂規知郎氏の作られた標本のラベルにそう書かれています。ただし、植物名は、ヤマトキホコリとなっており、発見当時はトキホコリであるとは認識されれていなかったことが分かります。



 以後、兵庫県では、その自生地以外では生育が確認されいてません。

 トキホコリは、北海道から関東地方にかけて生育する植物ですが、離れて富山県や、静岡県でも生育が知られています。兵庫県で発見されて、静岡県までだった分布の西限が大きく動きました。その後に三重県でも生育が確認されています。



 よく似た植物には、ウワバミソウとヤマトキホコリがあります。
 トキホコリは、他の2種に比べて小さく、茎に開出毛(茎に対して直角に生える毛)があります。

 トキホコリ  ;10から20cm
 ウワバミソウ ;30から40cm
 ヤマトキホコリ;20から40cm

 兵庫産のものは明らかに小さく10cmに達しないものが大半です。



 ウワバミソウ、ヤマトキホコリは、山地の植物ですが、トキホコリは、もともとは河原のアシ原などに生え、夏の洪水の攪乱によって発芽し、秋に花を咲かせる生活史を持っているとされています。

 幸いなことに、兵庫のトキホコリは、生育地をお持ちの方に大切に保護され、旺盛に生育しています。