カズノコグサ イネ科
イネ科の植物は似ているものがたくさんあって見分けるのに大変苦労します。
そんな中でカズノコグサは慣れると一目で分かってしまうお得な植物です。
カズノコグサは数の子を食べたことのある人なら納得の名前通りの姿をしています。
カズノコというのはもちろんあの縁起物の数の子、お正月にいただくニシンの卵の塊です。熟してきて色が黄色になるとますます数の子に似てきます。
おいしそうな名前ですが、実際には食べることはできません。
カズノコグサにはミノゴメという別名があって、これまた食べられそうな名前ですが、これはムツオレグサという植物にも同じミノゴメという別名があって、こちらは食べられるのでカズノコグサ=ミノゴメは止めましょうというようなことを牧野富太郎さんがおっしゃっているそうです。
カズノコグサは越年草なので、秋に芽生えて春に種子をこぼして枯れます。
非常に多い田んぼと全く見られない田んぼがあります。これは耕耘の時期が関係しているのだと思います。早くに耕耘される田んぼは種子が熟す前にすきこまれるので次に世代につなげません。一方で早く成長できたり耕耘が遅かったりすると種子が熟し、無事に芽生えることができます。この写真を撮った田んぼはこのあたりでは最も遅く耕耘された田んぼでした。
かつての田植えは6月でした。それが品種改良などの技術の進歩で1か月ほど早くなりました。それが乳白米対策などでまた遅くなってきています。水田雑草でもあるカズノコグサは水田耕作にあわせて適応進化しているのでしょう。
加陽湿地などに行くと自然に暮らしているカズノコグサに出会うことができます。こちらは年による消長が激しく、ライバルがたくさんいたりしてそれなりの苦労をしているのだろうと思います。
水田では種子が熟す前のすき込みで増加を抑えることができます。ところが麦畑では駆除が難しい厄介な植物なのだそうです。
























