マルバスミレ スミレ科
数年前にコウノトリ文化館でスミレの企画展をしました。このスミレの写真はスライドでしかありませんでした。ということは、20年ほど前に撮ってそれ以後写真を撮っていないということになります。当時、但馬の高い山を通る林道に車を止めて林縁の崩れかけたところに入るとわりと簡単に見ることができたと思います。なので、特別に珍しいスミレとは思っていませんでした。
2015年に『近畿地方のスミレ』という本が出ました。マルバスミレのところを読んでみると減少率が最も高く、滋賀県では絶滅した可能性が高いと書かれていました。そこで、一昨年にかつて見た場所を訪れてみました。4カ所回りましたがどこにもありませんでした。やっぱり減っているんだなと思いました。
昨年、別のスミレを見るついでにかつてあった場所の周辺を見て回りました。
ありました。かたまっては生えていませんが、離ればなれに百以上の個体がありました。少し離れたところにももう一群落ありました。どんな場所に生えているかも思い出しました。今年は、ちょっとまじめに探してみたいと思います。
主に太平洋側の内陸側に生育するそうですが、但馬にも生育します。葉が丸いことからマルバスミレという名前になっています。4月下旬から5月中旬にかけて白い目立つ花をつけます。茎や葉や距にも毛が生えています。