ノブキ キク科
日陰に生える。山道でよく見る。
ある植物を探しに山に入りました。数時間探したものの見つけることはできませんでした。少し時間に余裕があったので、来た道と違う道で帰ることにしました。
そこで、思いがけず立派な群落に出会いました。思わず写真を撮ってしまいました。
これはノブキです。でも野ブキではありません。野蕗といって売っているのは、山から採ってきた野生の「フキ」、標準和名「フキ」です。一方こちらは標準和名「ノブキ」です。どちらも同じキク科で葉っぱが少しだけ似ていますが全く別の植物です。
茎を食べるフキと違ってノブキは若い葉を食べるのだそうです。
さて、このこの記事を書こうと思って写真を見てがっかりしました。使えそうなのが無いのです。仕方がないので1週間後に同じ場所に行きました。すっかり花が咲き進んでいて、咲いたばかりの花がありません。そんなわけで咲き始めの頃の花はひどいものです。お許し下さい。
たくさんの花が集まって咲く。外側から咲く。
外側は雌花。雄しべは退化して雌しべだけある。
中側は雄しべも雌しべもある両性花だが、不稔で実になることはない。
中側の両性花は、やがて落ちてしまう。外側の雌花は育って実になる。
両性花が落ちて実だけになる。
実は、いわゆる「ひっつき虫」になる。ねばねばしていて動物にくっついて運ばれていく。私のズボンにもついた。