アオダモ モチノキ科
野生の植物は毎年同じように実をならせるわけでありません。
今年は、アオハダは、生り年だったようです。真っ赤な実がたくさんついていました。
アオハダは、雄の木と雌の木がある雌雄異株の植物ですので、この木は雌の木です。雌の木につく花はこれです。雌の木の花ですから雌花です。役に立たないおしべが飾りのようについています。
アオハダは、枝に特徴があります。
枝には長枝(ちょうし)と短枝(たんし)という区別がありますが、アオハダは短枝が特徴的でこれを見ることで簡単に見分けることができます。この短枝は毎年少しずつ伸びます。葉を落とした跡が重なってうろこのようにも見えます。
長い普通の枝が長枝です。葉は互い違い(互生)についています。
この短い詰まったような枝が短枝です。葉は固まってついているので、輪生のように見えますが、これも実は互生です。花はこの枝につきます。ですから当然ながら実も短枝につきます。
アオハダというのは、青膚からきている名前なのだそうです。青というのは信号と同じで緑のことです。幹の表皮が薄くて爪でこするとはがれます。出てくる内皮は緑色です。この色からアオハダになったのだそうです。
内皮には、鳥もちの成分が含まれているそうです。モチノキ科にはそんな木がいくつかあります。