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エリザハンミョウ

円山川湿地再生で爆発的に発生

昆虫の世界は不思議なことが多いです。ある年にはたくさん目についた虫が、次の年にはまったく見られないことがよくあります。様々な環境要因が寄与しているのでしょうが、アマチュア自然観察者には科学的な根拠に深く考えが及びません。

この夏、虫好きの仲間の間で話題になったのが、今回紹介するエリザハンミョウです。エリザというのは、この甲虫を見つけたロシア人の妻の名前に由来するとのこと。円山川にかかる円山大橋の右岸に、最近新しい湿地が国交省の手によって造成されました。その湿地にエリザハンミョウが大発生したのです。写真の丸の中にいる1cmほどの小さな甲虫です。

通常のハンミョウのイメージをもって現場で探しはじめたのですが、小さなアブかハエがたくさん飛び出すほかに、ハンミョウらしいものは見つかりません。湿った土の上にはハンミョウの幼虫がすんでいる小さな穴がたくさんあり、泥をつけた顔で穴にフタをしたり、身を穴の奥にひっこめたりしています。

さて、エリザハンミョウ成虫はどこにいるのだろう? と、飛び回るアブかハエのような虫に目をこらしてみると、なんとそれこそがエリザハンミョウなのでした。おびただしい数のエリザハンミョウが、この造成湿地で生活していることがわかりました。

ようやく地上のエリザハンミョウの写真を正面から撮影することができました。大きな顎は、まさにハンミョウの顔です。こげ茶色の目立たない色をしていますが、背中の白いライン状の幾何学模様が美しいです。見る角度によって、金属光沢が虹色に光って見えます。

交尾行動のペアもあちこちで見かけました。この写真の下の方に土色の半月型のものが見えていますが、これが穴に入っているエリザハンミョウの幼虫です。このような幼虫がこのあたり一帯に無数に顔を出しているのでした。

エリザハンミョウは、湿地帯に生息するハンミョウで、地域によっては希少種となっています。有名な生息地は鳥取砂丘内の湿地。安部公房の「砂の女」の中でもモチーフとして登場します。鳥取砂丘のエリザハンミョウは、ここ数年で激減して心配されています。一方で、円山川に造成された人工湿地では大発生をしています。自然界はこのように常に変化を続けているのです。

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