そろそろ海開きです。海水浴シーズンが近づいてきました。今回は磯遊びやスノーケリングでよく見かけるヘビギンポを紹介します。磯など岩場に棲んでおり、全長5センチ前後の小さな魚です。ハゼの仲間に似ていますが、ヘビギンポ科というグループです。この仲間は背びれが3基あるのが特徴です。この個体はオスでして、繁殖期には、このように体色が真っ黒で2本の白線という姿になります。潮だまりや浅瀬にも棲んでいるので、磯に行くと見かける事が多い魚です。
こちらはメスです。真ん中にいますけど、わかるでしょうか。周りの色に溶け込んでいます。オスとメスでは、ずいぶん体色が異なります。
横から撮った画像です。これほど体色が雌雄で異なると知らなければ、別の種類かと思ってしまいます。
オスはよく目立つので、見つけやすいです。カメラを向けると岩の裏側や垂直面に逃げ込んでしまうので、逆さまの画像になってしまいました。よく動き回るので、割と見つけやすい魚です。
正面から撮りました。背びれが3基あるのがわかるでしょうか。尖った小さな口です。藻類や小さな甲殻類などを食べています。
磯では簡単に見つかる魚ですので、海に行った際には探してみてください。
写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣和也