ヒラメ カレイ目 ヒラメ科
1枚目の写真にはヒラメが隠れています。判るでしょうか。尾鰭だけは隠れずに出ています。この尾鰭が出ていなければ、私も気付かずに通り過ぎていました。隠れ切っていなかったのでカメラに収めることができたのです。よく見ると、手前の方には眼もみえます。
ヒラメはほとんどの人が知っている海水魚です。ただ、生きている姿を見る機会はそんなに多くはないでしょう。他のカレイの仲間と同じく、砂底に生息しています。体の色や模様も砂と同じです。肉食性で小魚などを食べています。カレイの仲間では口が大きく、歯も鋭いです。
近づいてきた私を警戒したのか、泳ぎ出て行きました。昼間は砂底に潜っている事が多いです。これらの写真は竹野海岸で撮影しました。あまり深くない、2メートルより浅い場所です。
この写真は川の生きもの調査で採集した時のものです。体長10センチほどの若い個体です。「川にヒラメ?」と思われるかもしれませんが、塩分があれば川の下流域などにのぼってきます。円山川では河口から数キロ上流にのぼってくることもあるようです。
写真・文 コウノトリ市民研究所 北垣 和也