食肉目　イタチ科　　　　ニホンイタチ／チョウセンイタチ
　
　皆さんはイタチを見られた事があるでしょうか。イタチは山間部や平野部に住んでいますが、住宅地で姿を見ることもあります。西日本に生息するイタチは、ニホンイタチとチョウセンイタチの２種です。チョウセンイタチは大陸から人為的に入ってきた移入種です。ニホンイタチは山間部で暮らしている事が多いのに対し、チョウセンイタチは住宅地など、都市部でも暮らしています。カエルや小鳥、昆虫などの小動物を食べます。両者を見分けるには、尻尾の長さなどの違いを見るのですが、非常に困難です。
　写真は今月の初め、豊岡市の六方田んぼで撮影したイタチです。ニホンイタチかチョウセンイタチかは、この写真ではわかりませんでした。イタチは夏と冬では毛の色が変わります。夏毛は褐色ですが、冬毛は写真のように山吹色になります。

雪の中から顔を出しました。雪の上を歩いたり、時おり雪の中に潜ったりして移動をしていました。

こちらはじっとしていたので、このように近くで撮影をする事ができました。この後、このイタチは雪の中に潜って行き、再び姿を見る事は出来ませんでした。

イタチが雪に掘っていったトンネルです。

撮影場所の周辺です。私たちから見ると何も餌が無いようにみえる雪原でも、このイタチをはじめ、ここの生き物たちは巧みに暮らしているのです。
写真・文　コウノトリ市民研究所　北垣和也