5年ぶりにイスカが飛来しました。冬の赤い鳥は、バードウォッチヤーの憧れの的です。とりわけ深紅のイスカは、クロスした独特な形状のくちばしと相まって、絶大な人気を誇っています。
イスカのくちばしは、好物の松の実をこじ開けるのに便利になっています。
過去の観察では、松の実を食べているところしか観察しませんでしたが、今回はミズナラの樹洞に潜り込んで、どうやら中にいる虫を食べているシーンに出会いました。1本の木に群れが集まり、交代で樹洞に入っては出る行動を繰り返していました。
写真で、後方に見える緑色の個体がイスカのメスです。赤いオスとはまったく別種のような色をしています。
こちらのイスカのグループは、松ではなく杉の実を食べていました。このように、イスカ松ぼっくりだけではなく、いろんなものを餌にしていることが分かります。
今回のイスカの観察は、短い期間で終ってしまいました。餌の採りやすい別の場所へと移動して行ったのでしょう。たまにしか飛来せず、飛来しても長く居着かない赤い鳥だからこそ、次の出会いが楽しみなのです。