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イッシキキモンカミキリ

イッシキキモン(一色黄紋)という名のカミキリは、長きに渡って但馬では「幻」の存在でした。1960年代に日高町阿瀬渓谷で採集されたのが初記録で、そのときは全国でも数例目という珍しさだったようです。
「幻」のイッシキキモンカミキリの産地を長年追い求めてきたコウノトリ市民研究所の上田代表が、この夏、遂にそのポイントを見つけました。ここに掲載する写真は、上田代表と一緒に観察したときのものです。

黒地に一直線の黄色の紋は、小さなハートが並んでいるように見えます。大きさは1センチちょっとで、手のひらに載せるとその小ささが分かります。

イッシキキモンカミキリの成虫はクワの木に付きます。クワの葉の葉脈を食べるので、写真のような食痕が残ります。イッシキキモンカミキリとの出会いは、クワの葉にこの特徴的な食痕を見つけることが第一歩です。
さらに、幼虫期にはヌルデの葉を食べるので、イッシキキモンカミキリの繁殖はクワとヌルデの混生林が基本条件となります。食樹以外に、このカミキリが好む環境条件があるはずですが、今後の観察で明らかになってゆくでしょう。

イッシキキモンカミキリの成虫はクワの葉裏に止っていることが多く、なかなかその存在に気づきにくいです。また、音や振動に敏感に反応し、樹冠付近を複数が高速で飛びまわります。その飛翔姿はハチかアブのように見えます。上田代表は、ハチに擬態しているのかもしれないとコメントしています。
イッシキキモンカミキリは、昨日・今日に突然現われた虫ではありません。人知れず、長年の間ひっそりと子孫を繋いできたのです。今回の観察の後、上田代表は新たなイッシキキモンカミキリの産地を見つけています。今まで見えなかったものが、その気になって探してみると案外身近で見つかるものです。「幻」の冠がとれた今、この小さなカミキリが今後にわたり但馬の地で長く暮らしてゆけることを願うばかりです。
写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

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