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臨時湿地に集まるシギ・チドリ

六方田んぼ百合地の人工巣塔西に隣接する、円山川浚渫の土砂一時置場。役目を終えて盛土が外部へと運び出されています。もともと水田だったところに防水シートで養生し、その上に土砂が積み上げられました。
その土砂がすっかり取り除かれた場所は、養生シートの上に雨水が貯まって臨時の池が出現しました。ちょうど、秋渡りの時期に都合のよい湿地が出現したので、シギやチドリが喜んで利用して行きました。ここに集まった鳥たちを紹介しておきます。

アオアシシギです。大きめのシギで、くちばしが少し上に反っているのが特徴です。警戒心が強く、「ピォピォピォ」と大きく鳴いてすぐ飛んでしまいます。

コアオアシシギです。アオアシシギによく似ていますが少し小ぶりです。アオアシシギとの違いはくちばしです。コアオアシシギのくちばしは細くまっすぐ伸びます。

ツルシギです。コアオアシシギと同じくらの大きさで、下くちばしと脚が橙色で美しいシギです。

タカブシギです。渡りのシギ・チドリの中で、豊岡盆地ではもっとも観察しやすい種です。田植えの頃、水田で群れでよく見かけるのがこのシギです。

ハマシギです。名前の通り、浜辺で見かけるシギです。珍しく内陸で観察されました。太いくちばしが下にゆるく湾曲しているのが特徴です。

最後はタマシギ。このシギは渡り鳥には分類されず、このあたりでは冬の間はどこか雪のない地方に移動しているようです。数が少ない種で、オスだけが子育てをする珍しい繁殖をします。盆地内から湿地がなくなってますます数が減ってしまいました。今回はずいぶん久しぶりにこの湿地で出会えました。
意図せず出現した人工湿地に、このように沢山の渡り鳥が羽を休めて行きます。春と秋の渡りの時期に、渡り鳥たちが安心して寛げる湿地が盆地内に安定的に存在すれば、野鳥観察の楽しみはもっともっと増えて行くことでしょう。
写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

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