とても美しいキノコ。瑠璃色~藍色の環紋。
学名はチチタケ属のインディゴ(藍色)。学名が藍色そのものを意味している面白いキノコである。和名は藍ではなく、瑠璃。別種にアイタケ(藍茸)(Russula virescens)があることが影響して学名に合わせられなかったのだろうか。しかし瑠璃色を名乗っても十分にふさわしいと思う。
紫色、紺色のキノコはそこそこあるが、明確な青色のキノコは少数で、本種とソライロタケ、アオイヌシメジぐらいか。
日本では稀なようで、この美しいキノコに出会いたがっているキノコファンは多いのではないだろうか。
北アメリカ、ロシアに分布するLactarius indigoと以前は同種とされていたが、胞子のサイズと表面の付属物に違いがあるため、系統解析により別種とされ学名にsubが追加されたようだ。
チチタケ属なので傷つけると乳液が出るのだが、美しい藍色で、空気に触れると緑色に変色するという。残念ながらそのことを知らずに確認をしていない。ルリハツタケに出会えただけでも十分にうれしいのだが、できればもう一度、見つけて確認したい。菌根菌だからほぼ同じ場所に出る可能性は高い。タイミングが合うかどうかである。
ハツタケと同じく優秀な食菌。中国では豊富に発生し、市場で売られているとの情報もある。Lactarius indigoとともに世界各地で食用とされている。日本では熊本県でアオハツとして古くから食用とされているとのこと。
落葉樹・針葉樹さまざまな種類の樹木と菌根をなして共生する。キノコは秋に発生。