朝来市岩津、鷲原寺。江戸時代(享保年間)八代将軍吉宗公の時代に始まったと伝えられる大数珠引き。 2月3日節分の<星まつり>として今も続くこの行事は、その昔、疫病を防ぐため阿弥陀信仰として伝わってきたとのこと。
午後8時前、多い雪にも関わらず、檀家さんや遠方からも80人近くの方が集まっておられ、毎年、檀家さんが当番で作られるというお接待をうけます。
炊き込みご飯に、煮しめとお漬け物が昔と変わらず出されるのだとか。
夕食済ませてきてしまった私は、最後に振舞われたあずきがゆを頂きました。
家で作って持ち寄ったというお餅が、薄い塩味のおかゆの中でとろっと溶けて最高!
30mはあろうかという大数珠が引き出され、仏間に般若心経を上げた後にいよいよ数珠引きが始まりました。
「じゅずくりなんまいだ」の声に合わせて引かれる数珠の大きな房が、自分の所に回ってきたら調子の悪い所や治したい所をさするのです。
子ども達からお年寄りまで、みんなが最高の笑顔で引いています。
この行事がいつまでも続いて、みなさんの笑顔がいつも輝いていますように!
数珠が木箱にしまわれた後は、本堂で護摩焚きが始まります。
響くお経と鐘の音が静まりかえった雪景色に吸い込まれていくようでした。