8月20日(日)『第44回愛宕の火祭り』が開催されたので、午後および夜の部に参加しました。
愛宕の火祭りは、(パンフレットによれば)江戸時代には旧暦7月24日に行われ、藩内各地に愛宕講が組織され祭礼日には奉納相撲や火振りが賑々しく行われたと云われています。
火振り行事は、小麦藁を荒縄で束ね、それに火をつけて頭上をぐるぐる回す勇壮なもので、他に比類のない奇祭として今日に受け継がれています。
午後の部のオープニングは、福住小学校による金管バンド演奏で、暑い中緊張したと思いますが、華やかに開幕してくれました。
続いて、景品付き餅まきが行われました。
3部構成でまかれ、最初は子供だけ、次は女性、最後は男性で、みんなに行き渡るよう良く配慮されたまき方だと思いました。
皆さん無我夢中で盛り上がりました。
餅の入った袋の中に景品札が入っているものがあり、午後の部の最後に景品交換が行われました。
奉賛会会長のあいさつ、懐かしの歌・キーボード・篠笛演奏の後、いよいよ午後の部のハイライト、可愛い巫女さんの「浦安の舞」が披露されました。
巫女さんが現われ、待機中装束を整えたり扇子を開いたりしていると、大勢の人から写真を撮られていました。
巫女さんは全員福住小学校の4年生で、良く練習されたことが分かる、初々しくも立派な舞でした。
巫女さんは夜の部の神事にも大活躍されます。
夜の部は、伊福部神社の神事から始まり、いよいよ火祭りのクライマックスに向けてスタートです。
まずは愛宕神社における火起こしの儀。
愛宕神社は、七年山の急峻な280段もある石段を登りつめた中腹に鎮座している、伊福部神社境内の社で、広く守護神として崇拝されています。
神事を行う大人に混じって、先ほどの巫女4人および火を運ぶ男子中学生が280段の石段を登ってきます。
火起こしは、原始人さながら木と木とすり合わせて火を起こすもので、火の有難さを思い知る本当に大変な作業でした。
火起こしされた御神火は、巫女を介して中学生の松明に採火され、山を下りて行きます。
そして火振りの会場の万灯に分火され、クライマックスの火振りを迎えます。
火振りは、荒縄で束ねた小麦藁に火をつけて、無病息災、厄よけを祈願しながら体の周りをグルグルと振り回す勇壮なもので、誰でも参加できます。
和太鼓が場を盛り上げてくれますが、今年は残念ながら生演奏はなく、昨年の演奏の録音が流されました。
火祭りは、地元の方が1年をかけて小麦を栽培され、和太鼓や巫女の舞が継承されて、維持されています。
敬意を表するとともに、多くに方に見ていただき応援してもらいたいと思いました。