4月2日(日)10時より、豊岡市引野の「大師山自然公園」で、第111回大師山桜まつりが開催されました。公園の麓の1000本の桜は見事に満開で、大勢の人で大盛況でした。大師山は今SNSで有名なキャンプ地になっており、この日も地元民以外のキャンパーが大勢いらっしゃいました。バイク乗りが集まることもあるそうで、ちょっとしたメッカになっていくかもしれません。
桜にはつきものの「桜見会」も開催されていました。ただし今年はアルコール無しで、もっぱら食べておしゃべりする会のようです。
山桜の向こうには、家族や友人のグループも見えます。
ひときわ目立つ枝垂桜が1本咲いていました。
山桜を抜けると、白色の引野区本部のテントがあります。その右隣の黄色のテントはおでんや飲み物を売っているテントで、飲食するテーブルもそなわっています。
奥の黒い瓦の建物が大師堂で、中山弘法大師さまが祀られています。引野区の役員の方から聞いたところ、もともとの祭りはお大師さまの祭りだったようですが、この祭りには豊岡市も関わっている関係から、「政教分離」で「桜まつり」に名称が変更になったそうです。もう20年以上も前のことで正確な時期は記憶にないとのことでした。
それにしても、この桜まつりを開催するため、広大な面積の公園の草刈りをまずは行い、テントや飾りつけなどの設営、お客様にふるまうお寿司やおでん、飲み物の準備、当日は車で来る人の誘導などすべてを引野区の区民総出でやられており、本当に頭の下がる思いです。楽しく桜をめでることができ、本当にありがとうございます。
大師山は古墳群でも有名ですが、実は上の写真にあるように「八八地蔵」が有名なのだと、引野区の方に教えてもらいました。この88体のお地蔵さまはすべて、引野区やその他地元の方が寄贈されたもので、順に参って歩くことができるそうです。この日は花が生けられていました。
大師山の頂上付近は「奥の院」と呼ばれており、大きな「大師像」があります。ある年の中筋小学校の卒業生が寄贈したとのことです。
頂上付近からは、中筋平野が一望できます。
最後に、引野区の皆様、桜まつりを開催していただき、本当にありがとうございました。素晴らしいところで、楽しい時間を過ごさせていただきました。これからもご苦労があると思いますが、伝統は維持継承していただきたいと思います。できることは応援させてもらいます。