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歴史あふれる浜坂の町並みと、世界に誇る針産業

取材日:2022年8月27日

みなさん、こんにちは。
今回は「たじま未来づくり講座」に参加してきましたので、その様子をお届けします。

今回のテーマは「すばらしき浜坂の針産業」

今日のスポットは新温泉町浜坂。
みなさん、浜坂は針産業で栄えていたってご存じでしたか?
現在も、世界に向けてレコード針を輸出しているって知ってましたか?
ということで、浜坂針と、浜坂の歴史・文化について、まち歩きをしながら学んできました。

まずは針の歴史についてお話を聞きます

浜坂先人記念館「以命亭」の学芸員の方に、浜坂針の歴史についてお話を聞きました。

かいつまんで、ものすごく大雑把に説明しますと・・・
江戸時代、医学を学ぶために長崎へ留学していた市原惣兵衛は、長崎から二人の針職人を浜坂へ連れ帰り、縫針業を振興させようとしました。
約50年後、浜坂は針の一大産地として栄え、一時は浜坂村800戸の2/3が縫針業に従事していたと言われています。
明治時代になると機械化が進み、大規模な生産地にはかなわず、大正時代には縫針の生産量は減少していきました。
昭和初期になると、これまでの縫針の技術を生かし、蓄音機針の生産も始まりました。
そして、現在の浜坂には、文具針や工業針を生産する「(有)奥田製針工場」と、世界でも数少ないレコード針を生産する「日本精機宝石工業(株)」の2社が残るのみとなりました。
(学芸員さんからは、もっと詳しく丁寧に説明していただいています。)

浜坂のまちを散策

続いては、ガイドの岡部良一さんのお話を聞きながら、浜坂のまちを散策します。
まず、浜坂に針産業をもたらした市原惣兵衛や、長崎から来た針職人のお墓などの説明を受けました。

(有)奥田製針工場

現在、浜坂に2社残っている針工場のうちの一つ、(有)奥田製針工場を特別に見学させていただきました。
たくさんの機械が並んでいて、高度な製造技術により、文具針や工業針など様々な針の製造をされています。
長年培かってきた知識と経験を活かし、材料から加工し製品に仕上がるまで、工場内で一貫生産体制をとられていることが特徴です。

詳しくは会社のホームページをご覧ください → 奥田製針工場

西光寺の赤煉瓦塀

西光寺の北側にレンガ塀があります。お寺なのにレンガ???

これは、山陰線桃観トンネルの工事の際、多くの方が犠牲になりました。
工事で亡くなった人の弔いをされた住職に対し、工事関係者が赤煉瓦塀を寄進されたとのことです。

浜坂温泉の源泉塔

浜坂温泉は、昭和53年に消雪装置の水源発掘中に発見されました。
このお湯は、配湯管が浜坂市街地内に布設され、旅館・民宿、一般家庭などに給湯されています。
自宅で毎日温泉に入れるなんて最高ですね。

旧浜坂漁港

写真の田んぼの向こうに見える船が並んでいるところが、旧浜坂漁港になります。
岸田川河口にあり、土砂の堆積や荒波などの影響を受けるため、昭和23年、現在の場所(新温泉町芦屋)に新漁港の建設が始まったということです。

以命亭

浜坂先人記念館「以命亭」でひと休みです。
ここは、江戸時代に質屋を営み、酒造業でもあった元七釜屋森家の屋敷を改修したものです。

中に入ると、昔の商家の趣が残っていて、当時の生活道具なども残されています。

登山家の加藤文太郎や歌人の前田純孝など、地元出身の著名人を紹介するコーナーです。
吹き抜けの酒蔵を利用したホールもあります。

詳しくはこちらを → 浜坂先人記念館「以命亭」

あじわら小径

味原川沿いの散歩道です。
かつては大型の商家が連なり、川から荷物の上げ下ろしをしていました。
今も当時の賑わいを偲ぶことができます。

石垣

あじわら小径には立派な石垣が並んでいます。よく見ると石の積み方が違います。
写真右側が、六角形の石を積む「亀甲積み」です。
亀甲積みは力が均等に分散するため崩れにくいのですが、技術を要し、あまり高い石垣を築けないため、江戸後期に低い石垣に用いられた例しかないということです。

生活圏は因幡の国

浜坂の生活圏は鳥取です。
買い物、病院、私立の高校など豊岡方面に行くよりも鳥取方面に行かれる方が多いということです。
兵庫県内で鳥取信用金庫があるのは浜坂支店と湯村支店のみです。

町歩き案内所「松籟庵」

浜坂駅前にある、まち歩き案内所「松籟庵」です。
浜坂に来たらまずここに寄ればいいとのこと。色々な観光パンフやマップがあります。

詳しくはこちらを → まち歩き案内所「松籟庵(しょうらいあん)」

蓄音機

松籟庵の奥に部屋には、蓄音機が並んでいます。
施設の方にお願いして、実際にレコードを鳴らしてもらいました。

音色をお聞きください(動画)

動画を撮ってきたので、その音色をお聞きください。

 

レコード針

現在、この浜坂にある日本精機宝石工業(株)でレコード針を生産されています。
もともとは縫針工場としてスタートされ、蓄音機用の針、宝石レコード針と時代の流れとともに製品が移り変わってきました。

約2000種類のレコード針を製造されており、1本の注文からでも作製されます。なかには10年間で1本しか注文がないものもあり、そのようなオーダーにも対応されています。
レコード針を生産している会社は世界的にも数少なく、素材を仕入れて部品の製作から行う一貫生産は、国内では唯一ということです。
手作業による精密な技術が必要となり、熟練した職人さんによりなせるものだと思います。
約8割が海外からの受注で、珍しいものでは木製のレコード針も開発されたそうです。

会社概要はこちらを → 日本精機宝石工業(株)

鉄子の部屋

元々、JR浜坂駅にあった鉄道グッズ館「鉄子の部屋」は、今年の3月末でに閉館されてしまいました。
その一部グッズが、ここ松籟庵の一角に展示されています。
展示の数は減っていますが、鉄道ファンの方は一度のぞいてみてください。

今日の学び

何気ない町並みも、ガイドを受けながら歩くとホントに面白く楽しいですね。
同じ但馬の中でも「まだまだ知らない場所や、知らないことはたくさんあるんだな」と改めて感じました。

ここ浜坂には、情緒あふれる町並みがあり、世界に発信しているすばらしい製品・技術があります。
それは先人から受け継がれてきた歴史やモノづくりへの熱意によるものであり、そして、この「地域の宝」を磨き上げ、次の世代に引き継いでいくことが、モノづくり・人づくり・賑わいづくりにつながっていくのだなと感じました。

みなさんも、一度浜坂の地に足を運んでみてください。

こちらにも但馬の駅周辺の散策ブログ・マップがありますよ → たじま途中下車の旅ブログ

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