みなさん、こんにちは。
「たじま未来づくり講座」の現地講座に参加してきましたので、その様子をお届けします。
豊岡市日高町出身で世界的冒険家「植村直己」さん。
その偉業とスピリットを後世に伝える施設「植村直己冒険館」にやってきました。
今日は、昨年リニューアルした施設の見学と、植村直己がどんな生き方をしたのか、お話を聞いてきました。
まずは吉谷館長から、植村直己はどんな人だったのか、エピソードを交えたお話をうかがいました。
植村直己を知る人は「あんなに律儀で謙虚、一生懸命な人はいないよね」と言われるそうです。数々の「世界的大冒険」もさることながら、その「人柄」を称賛されるそうです。
この冒険館は、植村直己の冒険の記録だけでなく、その「生き様」や「人となり」を伝えたいという思いが込められているのでした。
それでは、館内の様子と共に、植村直己のエピソードも紹介していきますね。
スタッフのガイドを受けながらミュージアムの見学に出発。
通路の両サイドの高い壁は・・・クレバス(氷の深い割れ目)をイメージしたものらしいです!
シロクマの毛皮と、北極に連れて行った犬のはく製がお出迎え。
こんなパネルがありました。
植村直己は、困難な壁に直面しても、信念を持ち、粘り強く、一歩ずつ挑んでいったそうです。
まさに但馬人の気質を体現していたんですね。
結果よりも「目標に向かうプロセス」を大切にしていた植村直己。
その一歩一歩を共にした道具たちです。
展示されている石は、エベレストに登頂した時のものです。
植村直己は、麓で待っているサポート隊員達のために頂上の石を持って帰ろうとしますが、リュックにはスペースがありませんでした。そこで迷うことなくリュックの中の大切なカメラを置き去り、隊員達のために石を積めて下山したとのこと。
自分のことよりも他を思いやる気持ち。植村直己の人柄を如実に表しています。
北極圏の犬ゾリ旅の装備品です。
様々な国で現地の人と交流する時は「笑顔と元気」をモットーに。
言葉がうまく通じなくても、相手の顔を見て一生懸命に話し、ニコッと笑えば話が進むと語っておられたとか。
植村直己は冒険の地から、同行している隊員の家族あてに、こっそり手紙を出していたそうです。
ここまで気遣いできる人、なかなかいませんよね。
植村直己が残した言葉が、イラストレーター黒田征太郎さんのイラストとともに展示してあります。
力強いけれど、人間の弱さや優しさもにじみ出る「勇気の出る言葉」がしたためられています。
ここは展示物に触れることができるコーナー。
極地用テントの中に入れます。他にも犬ゾリの展示や、実際の重さのリュックを背負えるコーナーもありました。
続いては、昨年新設された、子ども向けの冒険体験施設「どんぐりbase」をのぞいてみましょう。
ここからは、子どもが喜ぶスポットが盛りだくさんです(^^)/
フロア一面にネットが張ってあり、この上で登ったり、跳ねたり、ゴロゴロしたり・・・。
見てるだけで童心に帰りますね。
下の階に降りてみると、ネットの下にはちびっ子用の遊具が。
壁にはクライミングウォールがあります。
ちなみに、この建物のなかでテント泊もできるらしいです。ワクワクして眠れないっ(^^♪
ツリーイング。一度は体験してみたいですね。
トランポリン。いつまでも跳ねていられそう。
ブランコ。気分はアルプスの少女(^^)/
テントも張ってありました。BBQもできるそうです。
続いてはショップを紹介します。
「学びや体験を持ち帰る」がテーマのショップ。
植村直己関連や、冒険・アウトドアに関する書籍がありました。
自然やアウトドアに関する雑貨・食料
植村直己が現地で遭遇した動物のぬいぐるみ
ミュージアムに展示してあった「植村直己が残した言葉」にちなんだグッズです。
左が日めくりカレンダーで、右が語録集です。
ミュージアム内の開放感のあるオープンカフェです。
スタバのコーヒーやジュースも飲める!
まったりとくつろげる空間。Wi-Fiも完備されています。
「植村直己が残した言葉」の日めくりカレンダーと語録集を買って帰りました。
特に日めくりカレンダーはおすすめです。勇気がわくメッセージを毎日見て、今日も一日がんばるぞっ!
植村直己から学ぶこと
いつも周りの人を大切にし、謙虚な気持ちを忘れない。
そして、夢を達成するために、強い信念を持ち、粘り強く、一歩ずつ挑んでいく。
結果が最優先される現代社会において、植村直己が体現してきた「昔からの日本人の気質、但馬人の気質」は徐々に忘れ去られ、重要とされてこなくなったのではないでしょうか。
果たして自分は、今日一日を、精一杯、悔いなく生きることができたのだろうか・・・。
みなさん、一度、植村直己のスピリットに触れてみてください。
それぞれに心に響く、胸に突き刺さる「何か」があると思います。
植村直己は、これからも、世界中の人々の心の中に生き、愛され続けていくことでしょう。
- リンク先
- 植村直己冒険館