コロナ禍でアウトドアレジャーに注目が集まっていますね。これからの季節、サイクリングはいかがでしょうか。但馬は車の通行が少なく走りやすい。自然の景色も豊かで、美味しいものもたくさん。まさにサイクリングにうってつけです。

今回は、モデルルートの「コウノトリチャレンジライドルート」を実際に走ってきました。

「ひょうごサイクリングモデルルート」の一つで、城崎温泉をスタートし、山陰海岸や神鍋高原を走る、まさに但馬の醍醐味を味わえるコースです。全長115ｋｍ、獲得標高1,417ｍと走りごたえ十分です。詳細のマップはこちらを→　コウノトリチャレンジライドルート

ちなみに毎年秋に開催されるサイクルイベントと同じコースです。

ポケットサイズのマップです。広げると詳細な地図に。観光案内所等に置いてありますよ。

城崎温泉駅からスタートし温泉街を走っていきます。たくさんの見どころがあるのですが、先は長いので横目に見ながら通過します。ゴールしてから外湯につかり、ゆっくりと散策しましょう。

温泉街を抜けると最初の難関「鋳物師戻峠（いもじもどしとうげ）」です。約2ｋｍ、平均勾配4.6％の登り坂です。ここで頑張りすぎては最後まで持ちません。ゆっくりと登ります。

ちなみに、この峠の近くに大きな岩があるらしく、昔の道はその大岩のすぐ下を通っていたそうです。峠の名前の由来は、その昔、大地震があった時に、峠を歩いていた鋳物師（鉱石より金を取り出す技師）が大岩の激しく揺れるのを見て恐ろしくなり後戻りをしたことにより、鋳物師戻峠と呼ばれるようになったと言われています。

峠道を越えて竹野まで来ました。少しルートから外れるのですが、せっかくなので竹野浜に寄ってみます。さすが「日本の渚100選」。白い砂浜と青い海が織りなすコントラストが美しい。お昼寝キューピーこと猫崎半島をバックに記念撮影です。

周辺をうろうろしていると、美味しそうな和菓子屋さんを発見。「高砂屋」さんです。とち餅やどら焼きがとってもおいしそう。お店のおかあさんにおすすめを聞くと「今の時期はかしわ餅。こしあん、つぶあんどちらもありますよ。」ということで、海を見ながらかしわ餅をいただきました。甘すぎず、しっとりとしたこしあんが美味でした。

長時間のサイクリングは思っている以上にカロリーを消費します。こまめにエネルギー補給をしないと、ハンガーノックと言われる極度の低血糖状態になり動けなくなります。もちろん水分補給も大事ですよ。かしわ餅を食べてペダルを踏む足にも力が入ります。

お腹も満たされたところで、海岸線沿いを走ります。香美町の佐津まで約10ｋｍの道のりです。海岸沿いの道路は細かいアップダウンが続きますが、日本海や山陰海岸ジオパークの景色は最高！疲れも吹き飛ぶほどの絶景です。

左上の写真の標識があるスペースは、車を止めて景色を眺めることができるビューポイントで、所々に整備されています。

有名な「はさかり岩」を背景に。海にそそり立つ２つの岩柱の間に、丸い岩が挟まっています。この地域では挟まることを「はさかる」と言うことで名づけられています。また「落ちない岩」として合格祈願のシンボルにもなっているらしいですよ。

但馬海岸は、但馬山地の山麓部が直接日本海に接しています。山すそが荒波に削られて、いたるところに険しい断崖絶壁や洞窟などをつくり出しています。

この日は晴天で、本当に最高の景色でした。自転車のいいところは、好きなところで立ち止まって絶景を堪能できるところです。ただし、交通ルールは遵守し、他の通行者の迷惑にならないようにしましょう。

香美町の佐津に到着しました。この後は神鍋高原までお店が少ないので、ここらでエネルギー補給を。ルートを外れてうろうろしていると、地元の食料品店がありました。「フォードショップなかがわ」さんです。よく見ると隣りで和菓子も作られており、とち餅を一つ買いました。独特の風味と素朴な味わいで、疲れた体にしみわたります。

ここまでの走行距離は約20ｋｍ。ゴールはまだまだ先です。長くなりますので続きは次回に。山岳コースに入っていきますのでお楽しみに。

続編１　→　但馬路で風をきってサイクリング（コウノトリチャレンジライドルート その② 土生～神鍋高原編）

続編２　→　但馬路で風をきってサイクリング（コウノトリチャレンジライドルート その③ 神鍋高原～出石編）