2月半ばなのに、気温20度の春のような陽気。一体全体どうなっているんだ!と思いつつ、日本海沿いをスクーターで走ってみました。場所は余部埼灯台から、但馬御火浦の三尾まで。パワースポットで元気をもらったのでありました。
スタートは余部埼灯台です。何と日本で一番高いところにある灯台で、水面から灯火まで284m、42.6km先まで光が届くそうです。(参照:案内看板)
ここからの眺めは大変よく、また周辺には桜が植えられているので、花の頃にもう一度訪れたいです。
余部埼灯台のすぐ手前に鳥居が立っていますが、近くに神社はありません。西の方角をよくよく見ると、突き出た崖の上にお社があります。美伊神社です。
兵庫県神社庁のHPでは、無人の神社に燈明が灯り、漁船の目印になったのだとか。灯台から1kmほどの山道を歩くと行くことができます。
お社の前には鳥居と御燈明と狛犬がいます。この御燈明に明かりがついたのでしょうか?不思議ですね。
また寄附を刻んだ石柱が並び、地元の他に大阪、京都、越中などの地名があります。航海の安全を祈願されたのでしょう。船乗りの信仰を集めるパワースポットです。鳥居の先には青い海が広がっています。
三尾に向けて海沿いの道を走ります。すばらしい海の景色に、わき見運転になりがちになりますが、絶対!ダメです。
なぜなら途中には雪が残っていたり、落石で道がガラガラしています。気をつけながらスクーターを走らせます。
海に突き出た岬の真ん中あたりに洞窟のようなものが確認できます。地図で調べると旭洞門だと思われます。
ジオの景観、自然のパワーを感じます。
更に走らせると、「不老の水」の看板とお地蔵様が安置され、その脇を水が流れています。美伊神社までの山道を歩き、ちょうど喉が渇いていましたので、手に受けて飲むと、冷たくて喉にしみます。ジオの大地を流れる水です。
三尾港に到着しました。小さな漁港で、道ができるまでは行き来に大変だったろうなあと思われるのですが、こちらの集落は見所、パワスポ満載なのです。
大亀之塚、つまり大きな亀のお墓だと思われます。おおよその場所は調べていたのですが、一見しただけではどこにあるのか分かりません。
ちょうど歩いておられたご年配の男性にお聞きすると、5月に「かぐら」(神楽?)をすること、かぐらの開始時間になると、どれだけ魚が獲れていても一旦漁を止め帰ってくること、漁で獲れた魚や鮑、サザエなどを奉納することなどを、場所と一緒に丁寧に教えてくださいました。どうも有難うございました。
昔~むかし、神功皇后が三尾の沖合を船で通った時、濃霧で難渋していました。三尾の漁師が焚いたかがり火で方角が分かり助かったため、「これからは御火浦に改めなさい」と言われ、そのように変えました。しかし大火が続いたので、三尾に戻しましたとさ。(参照:案内看板)
大島には厳島神社が鎮座しています。アップで写真を撮ると鳥居や石柱が確認できます。
島の前のまったりとした海をすべるように走る船は、漁船か海上タクシーでしょうか。気持ちよさそうです。
漁師の万太郎が昼寝をしていると、お稲荷さんの狐が魚の大群の夢を見させ、三尾の浜は大漁で賑わったとさ。(参照:案内看板)
さてさて、伝説ではなく景観がすごい、びっくりです。もっと知られていてもよさそうにと思われます。
写真では全く大きさが分かりませんが、巨岩が行く手を塞いでいます。写真左は割れた岩の断面が10m以上の垂直な崖になっています。写真右は手のような巨木が石に根を張わせ、石組の隙間にお稲荷さんが納められています。
写真上が巨木の根っこで、石に噛みついているようです。写真下の石組がトンネルになっています。中をくぐろうかとも思ったのですが、点で石を支えているようでやめときました。
海と空をバックにして浮かんでいるような石仏です。お顔が何となく、「よう来たの」と仰っているようで、ほっとします。
パワースポットでエネルギーをチャージしました。明日からもがんばろー。