野上増殖センターのヒマラヤスギの枯木のてっぺんは僕のお気に入りの場所さ。ここは気持ちが良いよ。
おじさんが、ケージの中のコウノトリたちに餌をやる時に、それを少し失敬するよ。その時はてっぺんから下向きに飛び降りるんだ。
おじさんが餌を持ってきて、いなくなるのが待ち遠しいよ。
下向きは、ちょっと勇気がいるよ。飛び立つというより飛び降りるんだ。
えい!
かっこよかろうが。
駐車場から僕を見ている人がよくいるけれど、僕が飛ぶところを待っているみたいだね。
僕がその餌を食べているところは見えないんだよ。建物やケージが邪魔になってどんな風に食べているかは見えないんだよ。
餌を食べ終わって飛び上がると、まだ待っている人がいるよ。
時々僕は、地面に降り立ち、木のてっぺんに戻ったりを繰り返すことがあるよ。何でかな?