今年も六方川で観察会が行われました。
六方川は橋の上から絶滅危惧所が観察できるところです。この日は、ホソバイヌタデとサデクサがすぐに見つかりました。
高水敷きに下りて歩いてみると今年はサデクサの当たり年だと分かりました。いたるところに大きな群落がありました。絶滅が懸念される植物とは全く思えない繁茂ぶりです。
ゴキヅルも当たり年のようです。花から実まで様々なステージが観察できました。ゴキは御器と書き、ふたつきの食器、特に、椀(わん)を指すのだそうです。ゴキヅルの実を見れば納得の名前ですね。熟すと上のふたは外れます。この種も絶滅危惧種です。
スズメウリも花から花から実まで様々なステージが観察できました。これは実が小さいからスズメですね。大きくなるとカラスです。植物の名前はそんなものです。これは普通種です。
ホソバイヌタデは、広い範囲で見られました。個体数も少なくありませんでした。六方川は兵庫県における最大の生育地に違いありません。ホソバイヌタデは、絶滅危惧種で、兵庫県では円山川水系下流部のごく限られた場所にしか生育しません。
今年は、タコノアシがほとんど見られませんでした。観察した区間では、ヌートリアに食べられてしまったマコモはまだ復活していませんでした。
人が歩いたような道がありましたが、これはシカの歩いたあとだそうです。食害は特に目立ちませんでしたが、ダニがつくことがあるそうです。ダニが目立つ色の服を着て入った方がいいよと教えていただきました。
絶滅危惧種が変わりなく生育する六方川は今年もまずまず健康でした。