昨年(平成21年)4月にブナの開花について報告したが、昨秋は予想通りブナが大豊作であった。来日山頂付近のブナ林。9月21日である。
小さなイガの中に2~3粒ほどの実が入っている。
シバグリやシイの実を小さくしたような感じで、渋みはなく殻を割ってそのまま食べることも出来る。
豊作の年は大量に実が付くので、クマなどの大型獣にとっても貴重な栄養源になるようだ。
ブナというとかなり標高が高いところにあるので、簡単には見られないように思われるかもしれないが、林道整備で今では車で簡単に見ることが出来る。
兵庫県の調査でも昨秋はブナ、ミズナラ、コナラが大豊作という結果が出ている。
http://www.wmi-hyogo.jp/tyuui/tyuui09_2.pdf
確かにコナラなどのドングリ類も豊作で、山を歩くとドングリがざくざく状態のところが沢山あった。10月に有害捕獲されたシカの胃の中を見る機会に恵まれたが、ドングリが沢山入っていた。写真は10月11日、豊岡市内の里山。
液果類も豊作だったように思う。
これはヤマホウシ、大粒でおいしかったです。
これは10月12日、別の場所のヤマナシ。私が見た数本なのでサンプル数は少ないですが、みんな良く実が付いていました。
やはり昨秋はクマの出没が少なかったですね。