植物の名前を覚えるのは難しいものです。図鑑(ずかん)を見てもよく分かりません。図鑑には日本全国の植物が載(の)っているからです。日本にはなんと8000ほどの種類の植物が自生しています。外国からやってきた植物を含めるとさらに多くなります。
場所を限定するとぐっと調べやすくなります。
一番分かりやすいのは運動場(グラウンド)です。
グラウンドは、植物にとっては非常に過酷(かこく)な場所です。ほとんどの植物はここでは暮らしていけません。
グラウンドの厳(きび)しさとはこんなものです。
1.土壌(どじょう)がない。
グラウンドの土は、山を削(けず)って持ってきたものです。土壌が全く含まれません。
2.水がない。
グラウンドの下には水はけがよくなるように溝(みぞ)が掘ってあります。グラウンドはすぐに乾いてしまいます。
3.踏(ふ)みつけが激しい。
人が走り回るので激しく踏まれてしまいます。
4.高温になる。
日陰(ひかげ)がないので高温になります。水もないので砂漠(さばく)みたいな所ですね。
しかし、いいところもあります。ライバルがいません。太陽に光を独り占(じ)めできます。
ここに紹介するのは、グランドの最も内側に生える植物です。グラウンドで最強?の植物かも知れません。
ニワホコリ
クグガヤツリ