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イクビマメホコリ

コホコリ目 ドロホコリ科  猪首豆埃     (Lycogala conicum)

イクビマメホコリ。粘菌(変形菌)の一種。

子実体が豆粒のような粘菌のマメホコリ(広義)については、先月こちらに報告したところである。  https://www.tajima.or.jp/nature/others/167026/

イクビマメホコリは、マメホコリの近縁であるが、ずっと小さくて子実体の高さは4㎜、直径2㎜程度までで、目視では簡単には見つからない。

春から秋にかけて腐木上に発生するやや稀な種のようである。比較的大きなマメホコリは山中を歩いていても目につくのだが、多くの粘菌の子実体同様にイクビマメホコリは歩行中の目視では発見不可能と言って良い。その子実体の形状は、円錐形から亜円柱形で、イノシシの首をぶった切って縦に据えたような形をしている。このことが、すなわち和名の由来であろう。

子実体の表面は黄褐色~暗褐色で、暗褐色の細長い胞嚢状突起がありそれらがしばしば癒着して網目模様を形成する。

夏の山中で、ころあいの倒木にかがみこんで粘菌を探していると、地味な褐色の粒々が確認できた。多くの場合はゴミだったり虫の糞だったりよく分からないものだったりするので、全く期待せず、一応念のため、ルーチンワークだからということで、マクロ撮影して拡大してみると、なんと図鑑でしか見たことのないイクビマメホコリであった。2020.08.01目坂森林公園でのこと。

その後、イクビマメホコリを意識して探しているが、今のところその一度きりである。変形体は桃色~赤で若い子実体も桃色~赤のようである。こちらの方が見つけやすいかもしれない。

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