サワオグルマの黄色い花畑の中で、体長1cmくらいの美しいクモを見つけました。一見してオニグモだと分かったのですが、オニグモが目立つのは夏と決まっていて、この時期のオニグモに気付くことがありませんでした。
前から見ると、肩の突起が著しく発達しているのが特徴です。このクモの名前はサガオニグモといいます。佐賀で最初に見つかったのが命名の由来でしょうか? 春に現れるオニグモで、その特徴的な外観のとおり、カタハリオニグモ属の一種です。
オニグモの仲間は多くが大型で、腹部の模様もおどろおどろしいものが多いです。今回観察したサガオニグモの腹部は、張り出した肩がツノのように見え、模様も顔のように見えます。頭を上にして眺めてみると、まさに赤鬼といった面構えに感じられます。