マメコガネ 甲虫目コガネムシ科(Popillia japonica) 豆黄金
マメコガネ。コガネムシの仲間は、カブトムシからカナブン、ハナムグリ、糞ころがしの仲間など幅広いが、このマメコガネは最も良く見かけるコガネムシの一種と言えると思う。
家庭菜園など畑をしていたら、大豆の葉っぱなどを良くかじっている。害虫である。土を耕すと小さな幼虫が出てくる。カブトムシの幼虫のミニチュアのようなやつ。根を食い作物を弱らせてしまう。害虫である。
ブドウの葉っぱが食われて葉脈だけになっている。毛虫ではなくコガネムシの仕業であることが多い。ドウガネブイブイも良く着くが、マメコガネの方がたくさん集まってくる。
何処からともなく飛んできて、昼間から堂々と葉っぱをかじる。多くは交尾をしている。糞をしている。
なぜか後脚を伸ばしている。特徴的なポーズだ。
このマメコガネ、農作物被害を発生させる害虫としてはかなり有名のようである。日本在来種で、学名も日本を代表している。大正時代にアメリカ大陸へ農産物とともに輸出され、大繁殖し猛威を振るった。ジャパーニーズ・ビートルとして、恐れられている虫である。天敵として鳥類や幼虫時に感染する土壌細菌がいるため、日本ではなかなか大繁殖しないようであるが、北米ではこの天敵が少なかったため爆発的に増殖したらしい。
太平洋戦争時に、日本に対する戦意高揚の宣伝材料にマメコガネが使われたという記載まで見つかる。
成虫は体長8mm-15mmほど。ジャパーニーズ・ビートル。