今年は大雪でした。3月3日時点で、かなり雪のかさも減ってきましたが、豊岡市はまだまだ雪に覆われています。
昨年もかなりの雪が降って、但馬では初めて冬を迎える子ジカを中心に、死亡したシカが報告されました。昨年は、1月はたくさん降りましたが2月の降雪量は少なかったです。しかし、今年は2月に入ってもドカ雪が何回も降り、2月18日には、豊岡市街地で1mの積雪になりました。1mを超えたのは28年ぶりのようです。コウノトリの郷公園付近では1.5m程度の積雪でした。
そうなると、今シーズンもたくさんのシカが死ぬのではないかと思われますが、どうなるでしょうか。昨シーズンの秋、つまり2010年秋はドングリをはじめ山の実りが大凶作で、雪が降る前からシカたちは餌不足でしたので、雪によりさらに大きなダメージを受けたようですが、今シーズンの秋、つまり2011年秋はそこそこ餌があったようで、栄養状態が良い状態で雪を迎えたようです。先日銃猟で捕獲されたシカを見てみますと、大人のメスでしたが結構脂肪が付いていました。雪により餌がとりにくくてもなかなか餓死するような状況ではなさそうです。子ジカ達はどうでしょうか。餓死したシカを見つけたら教えてください。
雪が降るとシカたちは行動をかなり制限されます。ひづめの彼らは非常に歩きにくくなります。
今回の報告は、センサーカメラで撮影した、雪の中のシカたちの様子です。
あまりの大雪で、カメラ自体が雪に埋まってしまい、何回も雪の中から掘り起こしました。
動画の説明は特に要らないでしょう。ひづめのために歩きにくい様子がよく分かります。小柄なおそらく0才の子ジカの弱弱しい様子も分かると思います。
参考までに雪の中のカメラの設置状況とシカたちが付けた雪の中の通り道の跡も静止画で載せておきます。
センサーカメラの設置場所です。
センサーカメラを掘り出したところ
撮影現場です。シカなどが通った跡が付いています。