ウメエダシャク
6月から7月の夕暮れ、サクラの木の周りを頼りなげに飛ぶ、たくさんの白い妖精。スマートに飛ぶのではなく、ゆっくりと、翅を小刻みに震わせるように、空間をぎこちなく飛ぶ不思議な物体。しかも、一つや二つではない。次々と現れては消えていく。正体を確かめたくて静止する個体を捜した。ウメエダシャクという蛾で幼虫がウメやサクラを食べるようだ。豊岡市内ではこの季節にサクラの木の周りでよく見かける。
飛び回ってなかなか静止しないが、どこかへ消えてしまうように、見つからなくなってしまう。そしていつの間にか、どこからともなく現れる不思議な蛾だ。