2004年に台風23号が日本全国に大きな被害(ひがい)をもたらしましたが、この台風は川の生き物たちにも大きな影響(えいきょう)を与(あた)えました。オオサンショウウオは本来は川の上流の方にすんでいるのですが、台風によるかつてない増水で下流に流されてしまったようです。流れ着いた下流からすみかである上流へ帰ろうとした途中(とちゅう)、川をせき止めている堰(せき)などで上れずにこまっていたのでしょうか、大量に見つかりました。そして、そこを保護されました。
このことは2005年の6月ごろに各新聞などに大きく取り上げられました。東京のメディアも取り上げたので全国的なニュースになりました。
さて、このときには約200匹(ぴき)のオオサンショウウオが見つかったのですが、今でもまだ見つかり続けています。最新情報(2007年)では、2月末の時点で、347頭にもなっています。1月末ごろから再び川の中に姿(すがた)を現すようになり、2~3日に1頭くらいペースで救出されているようです。
写真は、豊岡土木事務所にお借りしました。