連日厳しい暑さが続きますが、今日は海水浴場で開催される花火大会ということもあり、豊岡市の竹野浜を訪れました。
臨時駐車場に車を止め、竹野橋に差し掛かると、夕暮れの美しい風景と出会いました。
竹野浜から少し川を遡った地域は、「川湊」と呼ばれているそうです。
焼き杉板を外壁にした家々、水に浮かんだような美しい町並みを楽しむことができます。
夕暮れの町並みに彩りを添えているのは、「なごみの灯り」と呼ばれる灯篭です。
竹野の海に流れ着いた流木とカラフルな和紙を使って作られているそうです。
午後7時を過ぎ、徐々に夕闇に包まれはじめると、心地よい浜風が吹き始めました。
ちなみに、竹野浜は、「日本の渚百選」や「日本の快水浴場百選」に選ばれた人気のビーチです。
開演15分前、周りがすっかり夕闇に包まれると、沖合に妖しげな光が現れました。
光の正体はイカ釣船の漁火で、但馬海岸に夏の訪れを感じさせる夏の風物詩になっています。
漁火は、漁船が夜、魚をおびき寄せるために焚くかがり火のことです。
砂浜から間近で打ちあがる花火の迫力と竹野浜の水面に映る美しさが、たけの海上花火の魅力です。
1時間にわたり、音楽に合わせた5つのストーリーとともに花火大会は進んでいきました。
最後は、夜空全体が花火の光に包まれ、クライマックスを迎えました。
帰り道、再び竹野橋に差し掛かると、なごみの灯りの光により幻想的な風景を見ることができました。
花火だけではなく、川湊の魅力も満喫できた一日でした。
但馬の涼を求めて
取材日2023年7月29日